アート&茶器
茶箱
CHAMART
防虫・防湿性に優れた茶箱
茶箱は、茶葉(生葉ではなく加工し、製品としての茶葉)を収納または輸送するためのもので、江戸時代後期から使われてきました。国内用の茶箱は、杉の木で作られており、内側はトタンを施しています。
茶箱は防虫と防湿に優れており、茶葉を入れるだけでなく、乾物や着物、カメラや精密機器の保管用として使うこともできます。
茶箱は、5キロ、10キロ、20キロ、40キロ、横長の平箱などのサイズがあります。お店によっては、個人で1個から購入することもできます。また、茶箱を販売してるお茶のお店もあり、古い茶箱はヤフーオークションなどに出品されることもあります。茶箱の生産者は年々減っています。
美しく装飾された茶箱
茶箱にクッション材や布、和紙などを貼り付け美しく装飾し、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具として、茶箱を使うことができます。こうした茶箱は、インテリア茶箱、おしゃれ茶箱、デコレーション茶箱などと呼ばれています。
使う布により和風にも洋風にもなります。また着物や帯を使うと、とても豪華な仕上がりになります。
全国各地に装飾茶箱の教室があります。小物入れとして用いるミニ茶箱であれば、1回のクラス(3時間弱)で作ることができます。
また装飾された茶箱は、インターネットでも販売されています。
茶箱は収納できる家具
筆者(CHAMART)は茶箱を3つ持っています。購入先はそれぞれ違い、店じまいしたお茶問屋、お茶の販売店、茶箱生産者です。茶箱は、一眼レフカメラ、茶葉、書類や本の保管用として使っています。
その内の一つには柿渋を塗り重ねました。茶箱は、サイズによってテーブルや椅子としても使えます。
柿渋を塗った茶箱をテーブルとして使う場合、熱いお茶などは、茶托やコースターなどの上に置いています。直接置くと、その部分だけ熱で変色しました。また、容量が大きい茶箱に書類や本を詰め込みすぎると、重くなり移動させるのが大変です。
参照:
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
パイザー真澄著(200) お部屋が華やぐ極上収納 インテリア茶箱(第1刷) 梧桐書院
遊工房 http://www.ryokan-yamamotoya.com
鈴木製函所 https://suzukiseikanjyo.sakura.ne.jp/