MENU

旅 TRIPS

新宮茶 霧の森 (愛媛県四国中央市)

CHAMART

住所:愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1
霧の森サイト:https://www.kirinomori.co.jp/
本記事は2023年1月訪問時の情報を中心に執筆しています。料金、車でのアクセスなどその他の情報、最新情報等は、霧の森のサイトでご確認下さい。

霧の森・霧の高原
「霧の森・霧の高原」は株式会社やまびこが運営する、新宮茶と自然を満喫できる大型観光施設です。霧の森には、カフェ、 菓子工房、レストラン、茶室、コテージ、温泉施設、資料館、広場などがあります。茶室では、さまざまな新宮茶の
体験コース(有料)を提供しています。

霧の森 (2023年1月)

霧の森で、新宮茶、自然、そして天然温泉を満喫し、コテージに宿泊するのがおすすめです。夏には、霧の森の側を流れる清流・馬立川で川遊びができます。

馬立川(2023年1月)

株式会社やまびこは、1998年に愛媛県新宮村(現・四国中央市新宮町)の村おこしのために、第三セクター方式で設立されました。やまびこは、特産品である新宮茶、天然温泉、豊かな自然を活かし、さまざまな村おこしに取り組んでいます。
霧の高原は愛媛・徳島にまたがる塩塚高原にあるキャンプ場です。コテージ、オートキャンプ場、テントサイト、バーベキューハウス、マウンテンバイクのコースなどがあります。

新宮茶カフェ霧の森「茶フェゆるり」
茶フェゆるりの店内は、古民家と竹林を感じさせる落ち着いた雰囲気で、囲炉裏と掘り炬燵の席とテーブル席があります。
新宮茶、新宮茶を使った和と洋のさまざまなスイーツやドリンクがいただけます。
おすすめセットは、「霧の森大福」「茶店のだんご 黒蜜きなこ」「新宮茶生チョコレート」などの新宮茶スイーツがワンプレートになったお得なセットです。

ほうじ茶、抹茶ジンジャー、ほうじ挽き茶、おすすめセット(2023年1月)

一番人気の霧の森大福は、こしあんの中にクリームが入っており、それを抹茶を練り込んだ餅で包み、餅の上から一つずつ手作業で抹茶をたっぷりまぶしています。

おすすめセット (2023年1月)

茶室「聴水庵」
茶室「聴水庵」では、有料で「新宮茶飲み比べ体験」「ほうじ茶炒り体験」「新宮茶淹れ方講座」「茶会コース」が体験できます。

聴水庵(2023年1月)

新宮茶飲み比べ体験では、お菓子付きで極上煎茶、茎茶、ほうじ茶、玄米茶、新宮紅茶など新宮茶15種類から2種類、3種類、5種類を選んで飲み比べます。日本茶インストラクターの資格を持つスタッフが、新宮茶について説明をしながら、お茶を淹れてくれます。新宮茶の歴史、お茶の特徴、お茶の種類別に美味しい淹れ方などを、わかりやすく詳しく説明してくれるので、とても勉強になります。

新宮茶飲み比べ体験 (2023年1月)

新宮茶飲み比べ体験コースの最後にぜんざいとお茶の葉の佃煮をいただきました。お菓子は3種類の中から一つ選ぶことができます。

お茶会コースは、新宮茶のアレンジドリンクや新宮茶と地元の食材を使ったスイーツと軽食がコースで提供されます。
2022年と2023年冬のコースの内容は、ウェルカムドリクにアップルティー、冬野菜の茶ヒージョ(お茶の油を使ったアヒージョ)や長ネギのほうじ茶ご飯、ほうじ茶スフレなど数種類のスイーツです。メニューは季節ごとに変わります。このコースは完全予約制です。
どの体験も事前に予約することをおすすめします。体験開催日と予約状況は霧の森のサイトでご確認下さい。

霧の森レストラン
レストランは、ランチと予約制でモーニングとディナーを提供しています。茶釜うどんの和風膳や猪肉と鹿肉の石焼き御膳など、新宮茶や地元の食材を使ったメニューです。
茶釜うどんの和風膳には、チョウザメの刺身、鹿肉のトマトソース煮、揚げ出しどうふ、霧の森大福などバラエティー豊かな料理が並んでいます。
季節によってメニューは変わります。

茶釜うどんの和風膳 (2023年1月)

茶釜うどん (2023年1月)

霧の森大福 クリームとこしあんと抹茶のハーモニー

新宮茶菓子工房
カフェの隣には新宮茶菓子工房があり、新宮茶や工房内で作った新宮茶のスイーツ、地元の特産品や民芸品などを販売しています。ガラス越しに、新宮茶スイーツの製造現場を見学できます。
一番人気の霧の森大福は、日によっては途中完売することもあります。霧の森大福は、年間生産量が限られ生産が追いつかないため、不定期で抽選によるネット販売をしています。

新宮茶ミュージアム
菓子工房内には新宮茶ミュージアムがあります。新宮茶の歴史や栽培方法、そしてお茶の製造方法などを紹介しています。規模は小さいですが、新宮茶についてしっかり学ことができます。

ミュージアム内展示物 (2023年1月)

霧の森コテージ
山小屋風のロフト付きのコテージが7棟あり、棟単位の貸し出しをしています。コテージ内には、ミニキッチン、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、湯沸かしポット、包丁、コップ、お皿などがあり、自炊ができます。またトイレ、シャワーが完備され、ベッドと布団もあり、グループや家族で別荘感覚で宿泊できます。

霧の森コテージ ひめしゃら (2023年1月)

宿泊客は、予約をすれば夕食と朝食を用意してもらえます。夕食は霧の森レストランで食べますが、朝食は前日の夜に用意されたお弁当をコテージで食べます。
コテージ専用のお風呂もありますが、コテージ宿泊客は、滞在中1回のみ交湯~館に無料で入浴できます。

朝食のお弁当(2023年1月)

霧の森 交湯〜館
交湯~館は日帰り温泉です。お湯は、交湯~館から2km離れた源泉から導水しています。露天ジャグジーやサウナも完備しています。

霧の森 交湯〜館(2023年1月)

新宮茶
新宮茶(煎茶)は浅蒸しで、香り高く、ほどよい苦味のある味わい深いお茶です。煎茶だけでなく、抹茶、ほうじ茶、紅茶なども作っています。
愛媛県四国中央市新宮町は、山に囲まれ朝晩の寒暖差が大きく、清流・銅山川と馬立川が流れ、霧が発生しやすい、お茶の栽培に適した土地です。この地域にはもともとヤマ茶(野生のお茶)が自生しており、昭和27年(1952)から本格的な茶栽培が始まりました。
昭和50年(1975)頃、脇製茶場 脇博義氏は肥料も農薬も使用しないヤマ茶に着目します。そして、茶畑の害虫を食べる益虫を生かし無農薬栽培を始めます。昭和58年(1983)に博義氏は新宮村(現・新宮町)の茶農家に無農薬栽培を呼びかけ、昭和60年(1985)から、村ぐるみによるお茶の無農薬栽培が始まりました。
また、化学肥料は最小限にとどめ有機肥料を使っています(農薬と化学肥料を使わない生産者もいます)。刈り取ったカヤを茶畑の畝間に敷くことも行われています。
*カヤ(茅・萱):ススキ、ヨシ、チガヤなどイネ科の多年草の別称です。

霧の森新宮茶ミュージアム展示物(2023年1月)

カヤを敷いた茶畑(2023年1月)

サイト内関連記事:
お茶の店「新宮茶霧の森カフェ・霧の森レストラン・菓子工房
博物館・公園「霧の森 新宮茶ミュージアム

参照:
新宮茶ミュージアム展示パネル 希少の一服〜「安全で安心して飲める無農薬づくり」〜