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北陸・甲信越エリア 石川県

茶産地:加賀市打越
銘柄:加賀茶、加賀棒茶、加賀のほうじ茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、棒茶、ほうじ茶、紅茶など

江戸時代に始まった茶業
石川県では、江戸時代にお茶の栽培が始まりました。加賀藩の支藩である大聖寺藩では、藩の産業開発として、京都からお茶の実を取り寄せ、お茶の栽培が命じられました。茶業は盛んになり、明治時代初期には、江沼郡、能美郡一帯で茶畑は60ヘクタールを超え、お茶はアメリカにも輸出されていました。
その後、圃場整備事業により多くの茶畑は水田に変わりました。茶畑は少なくなりましたが、現在も加賀市打越町ではお茶が栽培されています。

打越町 茶畑(2018年9月)

茶の湯文化が根付く金沢
江戸時代、加賀藩初代藩主前田利家(1539-1599)は茶の湯に深く心を寄せ、加賀藩には茶道の文化が根付き、また和菓子文化も発展しました。
金沢市内には抹茶と和菓子をいただける茶室やお店がいくつもあります。
兼六園の瓢池(ひさごいけ)に浮かぶ三芳庵 水亭では、瓢池を眺めがら、抹茶と季節の和菓子がいただけます。

写真提供:三芳庵 https://miyoshian.net 抹茶と香梅
香梅は、金澤神社の御祭神 菅原道真公が好きだった梅にちなんだお菓子

ほうじ茶と加賀棒茶
金沢市では、昔からほうじ茶がよく飲まれています。主に茎を焙じた加賀棒茶は有名です。
1983年(昭和58年)には、丸八製茶場が作った加賀棒茶が、石川県を訪問された昭和天皇に献上されました。丸八製茶場は、江戸時代から続く歴史ある会社です。1863年に丸八製茶場の初代・丸谷八左衛門が現在の打越町で茶業を始めました。

丸八製茶場工場見学(2018年9月)

丸八製茶場の献上加賀棒茶(2018年9月)

打越製茶農業協同組合
打越町では、江戸時代からお茶の栽培が行われてきました。打越製茶農業協同組合は、昭和23年(1948)に設立されました。打越町で栽培された茶葉で、煎茶、棒茶、ほうじ茶、紅茶を作っています。紅茶は、苦味と渋味が少なくほのかな甘みがします。
製茶工場近くにあるカフェ「茶房茶の樹」などで、打越製茶農業協同組合の紅茶がいただけます。

打越製茶工場(2018年9月) 立派な梁がある打越製茶工場(2018年9月)

茶房茶の樹  打越製茶農業協同組合の加賀紅茶(2018年9月)

本記事で紹介しているお店や施設を訪問される場合は、事前にお店や施設のサイト等で営業時間をご確認ください。またイベント等についてもそのイベントのサイト等で実施状況をご確認下さい。コロナ感染拡大の影響により予約が必要な場合や休業、中止している場合があります。

サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況」「お茶の種類 加賀棒茶

お茶関連施設:
打越製茶農業協同組合 https://www.kaga-cha.com
加賀棒茶丸八製茶場 https://www.kagaboucha.co.jp
実生 https://misho.kagaboucha.com
茶房茶の樹 https://chanoki.hp.gogo.jp/pc/index.html

お茶のゆるキャラ:

焼き物:九谷焼

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
加賀棒茶丸八製茶場 https://www.kagaboucha.co.jp
打越製茶農業協同組合 https://www.kaga-cha.com

#加賀棒茶 #丸八製茶場 #打越製茶農業組合 #加賀 #石川県

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