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北海道・東北エリア 岩手県

茶産地:陸前高田市、大船渡市
銘柄:気仙茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)

温暖な気仙地方で作られるお茶
江戸時代から陸前高田市と大船渡市などの気仙(けせん)地方でお茶が作られてきました。気仙地方は温暖な海流が流れる海沿いにあり雪は年に数度しか降らず、東北地方でありながらお茶を栽培することができました。

陸前高田市 茶畑(2019年6月)
写真提供:JAおおふなと https://www.jaiwate.or.jp/ofunato/

江戸時代にお伊勢参りに行った人が茶の実を持ち帰り植えたことが、気仙茶の起源だと伝えられています。地域の人たちが飲むお茶として、明治から昭和初期にかけてはお茶の生産は盛んでしたが、戦後は生産量が減少していきました。

JAおおふなとのけせん茶

けせん茶とけせん茶ドレッシング
2012年から地元の人々が「北限の茶を守る気仙茶の会」を立ち上げられ気仙茶の保存活動が行われています。
JAおおふなとの職員と「北限の茶を守る気仙茶の会」の会員が中心になり、数十軒のお茶農家の茶畑を管理しています。気仙地方では、雪が2月下旬から3月頃に降りますが、お茶の木に雪囲いはしません。寒さでお茶の葉が枯れますが、春になると新芽が出てきます。茶摘みは5月末から6月上旬頃行われます。

陸前高田市 茶畑(2020年5月)
写真提供:JAおおふなと https://www.jaiwate.or.jp/ofunato/

生葉の収量は約1トンと少量ですが、JAおおふなとでは、けせん茶の煎茶とけせん茶を使ったドレッシングを製造・販売しています。けせん茶は花の香りがする、ほどよい苦味とすっきりした味わいのお茶です。

けせん茶とけせん茶ドレッシング
三陸わかめとマグロのけせん茶ドレッシングパスタ

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お茶関連施設:

焼き物:小久慈焼

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
北限の茶を守る気仙茶の会
JAおおふなと JAおおふなとを味わう
https://www.jaiwate.or.jp

#気仙茶 #けせん茶 #北限のお茶

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