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関東エリア 神奈川県

茶産地:相模原市(旧津久井郡)、南足柄市、小田原市、秦野市、愛川町、山北町、松田町、湯河原町、真鶴町、開成町、中井町、清川村
銘柄:足柄茶、箱根山麓紅茶など
お茶の種類:煎茶(主に普通蒸し)、ほうじ茶、紅茶、玄米茶、抹茶など

足柄茶
神奈川県西部の箱根・丹沢山麓一帯で栽培されるお茶を足柄茶と呼んでいます。足柄茶の歴史は古く、宝永4年(1707年)の富士山大噴火以前から足柄地方一帯には茶畑があったと言われています。
大正12年(1923年)の関東大震災の復興事業として、足柄上郡山北町でお茶の栽培が行われるようになり、その後、丹沢山麓一帯にもお茶の栽培が広がっていきました。この地域は清らかな水があり霧が発生するため、お茶栽培に適しています。
煎茶は香りが良く程よい苦味のあります。箱根山麓紅茶は、箱根山麓などで栽培された良質な緑茶品種茶葉を使用しており、苦味が少なくフルーティーな香りがします。

足柄茶の煎茶と箱根山麓紅茶

足柄茶の金太郎
足柄茶の目印は昔話の主人公で童謡でも歌われている足柄山の「金太郎」です。足柄茶や足柄茶を使った製品には金太郎のイラストが描かれているものが多くあります。金太郎は時代と共に変化しており、それぞれに個性があります。現在は四代目のゆるキャラの金太郎です。

約50年前の初代金太郎
写真提供:㈱神奈川県農協茶業センターhttps://www.ashigaracha.co.jp

足柄茶直売所の金太郎(2019年1月)、写真左上:足柄茶直売所の看板 四代目
写真左下:足柄茶直売所内の暖簾 二代目、写真右:足柄茶のペットボトルの足柄茶 三代目

足柄茶の総合案内人「足柄茶コンシェルジュ」
一般社団法人足柄茶ラボでは、2010年から足柄茶の総合案内人「足柄茶コンシェルジュ」がラボ研究員となり、足柄茶を軸とした地域の振興を発展させるために、さまざまな活動をしています。足柄茶コンシェルジュ養成講座、茶畑体験、足柄茶を使ったスイーツや製品の開発、通信講座「家活!お茶淹れ勉強会」、イベントなどでの呈茶など、活動は多岐に渡ります。
足柄茶コンシェルジュになるには、足柄茶コンシェルジュ養成講座を受講する必要があります。足柄茶コンシェルジュの入門資格であるベーシック/職域限定は、2回の養成基礎講座と選択科目の履修によって、足柄茶の基礎知識や美味しい淹れ方などを学び、認定されます。
小田原市にある足柄茶ラボ実習茶園で、お茶摘み、草刈り、整枝、施肥などの作業が体験できます。

小田原市荻窪 足柄茶ラボ実習茶園 (2021年4月)
写真提供:足柄茶ラボ https://ashigaracha-labo.com

緑茶カフェ茶ぁぼう
山北町にある緑茶カフェ茶ぁぼうは、足柄茶コンシェルジュのいる足柄茶をゆっくり味わえるお店です。
足柄茶、箱根山麓紅茶、足柄茶と地元の食材を使ったランチやスイーツがいただけます。
お店の入り口は段差がありますが、お店の方に伝えると車椅子の方のためのスロープが用意されます。また段差を上がるのが難しい方のための車椅子もお店にあります。
茶ぁぼうは「神奈川県県西地域サイクリングエリア等整備推進委員会」から自転車の駅に指定されています。客席から見える場所にバイクラックを設置し、空気入れや六角レンチの貸し出しを行っています。

緑茶カフェ茶ぁぼう 足柄茶を使ったメニュー (2019年1月)
右上から時計回り:ほうじ茶ホットミルク、煎茶ソースの豆乳プリン、茶ぁぼうランチ、ほうじ茶パフェ

本記事で紹介しているお店や施設を訪問される場合は、事前にお店や施設のサイト等で営業時間をご確認ください。コロナ感染拡大の影響により予約が必要な場合や休業している場合があります。

サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況」「緑茶カフェ茶ぁぼう

お茶関連施設:
神奈川県農協茶業センター足柄茶直売所
https://www.ashigaracha.co.jp/
緑茶カフェ茶ぁぼうhttps://www.charbow.jp

お茶のゆるキャラ:金太郎

焼き物:

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
足柄茶 神奈川県農協茶業センター
http://www.ashigaracha.co.jp
一般社団法人足柄茶ラボ https://ashigaracha-labo.com
足柄茶ラボ 実習茶園 https://cha-lab.root-farm.net

#足柄茶 #箱根山麓紅茶 #神奈川県 #神奈川県のお茶 #足柄茶ラボ

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