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茶産地:桃生町、富谷市
銘柄:桃生茶、富谷茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、フレーバーティー
伊達政宗が推奨した茶業
江戸時代に仙台藩主・伊達政宗が産業振興のために茶業を推奨し、宮城県各地で茶業が始まったと言われています。その後、一時茶業は廃れましたが、数十年前に茶業が復興し、現在は宮城県の北東部に位置する石巻市桃生(ものう)町で一軒のお茶農家がお茶を栽培しています。
北上川の川霧と桃生茶
桃生町は他の東北地方と比べると寒暖の差が少なく、年間を通して比較的温暖な気候です。また、桃生茶の茶畑は山の斜面にあり、茶畑の下に流れる東北最大の北上川から川霧が発生します。川霧が発生する場所はお茶栽培に適しています。川霧が直射日光を遮ることで自然なかぶせ茶の栽培の状態になり、その結果、お茶のうま味が増します。桃生茶はコクがありすっきりした味わいです。
桃生茶とフレーバーティー
女川町のティーメーカー「TEAVER TEAFACTORY (ティーベル・ティーファクトリー)」では桃生茶を使いフレーバーティーを作っています。桃生茶の煎茶をベースにしたバタフライピーという青い花やベリーなどをブレンドしたMONO BLEU-モノブルーは、三陸の海のコバルトブルーをイメージしています。
2017年に日本茶フレーバーティー専門店として創業したOCHACCOは、2021年1月にTEAVER TEAFACTORYとしてリニューアルオープンしました。
富谷茶復活プロジェクト
宮城県中部に位置する富谷市は、江戸時代、奥州街道の宿場町「冨谷宿」として栄えました。江戸時代、富谷市はお茶の産地でしたが、1970年頃にはお茶作りは途絶えてしまいました。
富谷宿開宿400年を記念し、2019年に富谷市により「富谷茶復活プロジェクト」が始動しました。2017年から公益社団法人富谷市シルバー人材センターが中心になり市内に残っている在来種の茶畑を再生させ、また埼玉県から取り寄せた1千本の苗木を植えました。2021年にはほい炉で煎茶が作られました。
本プロジェクトでは、民間企業などと協同で、挿木により毎年2千本ずつ5年間で合計1万本のお茶の木を増やし、商品化を予定しています。
ほい炉:ほい炉は手揉みで製茶する時に使う製茶用器具です。木製の台の上に和紙を貼り、台の下には木炭、電熱、ガスなどの熱源を置き台を温めます。ほい炉の上に蒸した茶葉を置き、手揉みしながら乾燥させます。
本記事で紹介しているお店や施設を訪問される場合は、事前にお店や施設のサイト等で営業時間をご確認ください。コロナ感染拡大の影響により予約が必要な場合や休業している場合があります。
サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況」「ティーベル・ティーファクトリー」
お茶関連施設:
TEAVER TEAFACTORY (ティーベル・ティーファクトリー) https://www.teaver.jp
焼き物:堤(つつみ)焼
参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
TEAVER TEAFACTORY (ティーベル・ティーファクトリー) http://www.teaver.jp
富谷市
観光 富谷しんまち
https://www.tomiya-city.miyagi.jp
https://shinmachi-tomiya.com
広報とみや TOMIYA 7
https://www.tomiya-city.miyagi.jp/uploads/pdf/13047.pdf
公益社団法人 富谷市シルバー人材センター
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