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北陸・甲信越エリア 長野県

茶産地:天龍村、飯田市、南木曽町
銘柄:中井侍茶、赤石茶、田立(ただち)のお茶、南信州茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、ほうじ茶、紅茶など

山と渓谷のお茶
長野県南部の山と渓谷に囲まれた天龍村や飯田市遠山郷、そして岐阜県境にある南木曽町でお茶が栽培され、煎茶などを作っています。
高齢化や後継者不足で茶農家の数が年々少なくなっています。

天龍村 天竜川と渓谷と茶畑(2019年6月)

急斜面にある茶畑
静岡県と愛知県に接している天龍村では、中井侍茶を作っています。天龍村は南北に天竜川が流れ、その支流に形成されたV字型の深い渓谷に集落が点在しています。天龍村でも特に山深い中井侍集落の標高300から700メートルの山の急斜面に、茶畑があります。茶畑からは眼下に天竜川と渓谷が見下ろせます。

天龍村の茶畑 (2019年6月)

中井侍では、換金作物として約50年前から茶の栽培が始まりました。この地域は、寒暖差が大きいですが、比較的温暖で霧深くお茶の栽培に適しています。主にやぶきたを栽培し普通蒸し煎茶を作っています。中井侍茶の水色は透き通った淡い黄緑で、苦味の少ないすっきりとした味わいです。

緑茶カフェ茶むらい 冷たい中井侍茶(2019年6月)

地元の人たちと移住者が作る天竜のお茶
地域おこし協力隊などで天龍村に移住した若い人たちがツメモガキというNPOを作り、地元の人たちとさまざまな地域おこしイベントを実施しています。

緑茶カフェ茶むらい お茶農家ごとのお茶を販売 (2019年6月)

かわいらしいお茶のパッケージデザイン、お茶を使ったクッキーの製造・販売、「ななめに摘む 、中井侍お茶摘みツアー」など、中井侍茶を楽しめるプログラムを実施しています。
「ななめに摘む、中井侍お茶摘みツアー」は、急斜面にある茶畑「ななめの茶畑」でのお茶摘み体験です。ツアーでは自分で摘んだ生葉を使ってホットプレートで簡易的に製茶をする手揉み体験もでき、その茶葉はお土産に持ち帰れます。

緑茶カフェ茶むらい
JR東海・飯田線の中井侍駅のすぐ上にある民家では、毎年6月の土日のみの期間限定での緑茶カフェ茶むらいがオープンします。天龍村のお茶農家のそれぞれのお茶の飲み比べができます。
中井侍駅は、鉄道ファンには秘境駅として有名な駅です。

毎年6月土日のみにオープンする緑茶カフェ茶むらい(2019年6月)

緑茶カフェ茶むらい 中井侍茶とクッキー

JR東海 飯田線 中井侍駅(2019年6月)

注:天龍村以外の茶産地にはまだ取材に行くことができていないため、長野県のお茶を紹介する記事は天龍村のお茶が中心になっています。飯田市や南木曽町へ行き、お茶の取材ができたら記事を追加する予定です。

本記事で紹介しているお店や施設を訪問される場合は、事前にお店や施設のサイト等で営業時間をご確認ください。またイベント等についてもそのイベントのサイト等で実施状況をご確認下さい。コロナ感染拡大の影響により予約が必要な場合や休業、中止している場合があります。

サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況

お茶関連施設:
中井侍駅の緑茶カフェ茶むらい(期間限定6月の週末のみ)
https://namaharumaki003.wixsite.com/tsumemogaki/green-tea-cafe

焼き物:高遠(たかとう)焼、松代(まつしろ)焼

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
中井侍銘茶 http://nakaisamurai.com
NPO法人ツメモガキ
https://namaharumaki003.wixsite.com/tsumemogaki
天龍村 http://www.vill-tenryu.jp
天龍村観光協会
https://tenryu-kanko.com/sightseeing/
ツキメモガキ
https://namaharumaki003.wixsite.com/tsumemogaki

#中井侍茶 #中井侍銘茶

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