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産地:松江市、出雲市、雲南市、三郷(さんごう)町、安来(やすぎ)市、津和野町、吉賀(よしか)町など
銘柄:出雲茶、唐川茶、伯太(はくた)茶、ぼてぼて茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、玄米茶、ほうじ茶、番茶、フレーバーティーなど
松江市、出雲市、三郷町、津和野町、吉賀町などでお茶が栽培され、主に煎茶(普通蒸し)、番茶、紅茶などが作られています。
番茶
山陰地方では番茶がよく飲まれています。雲南市の大東(だいどう)番茶、安来市の伯太(はくた)番茶、出雲市の唐川(からかわ)番茶、などさまざまな番茶の銘柄があります。古くから飲まれてきた番茶は、摘み取った茶葉を蒸して乾燥させ焙煎し、お茶の葉の形が残っている素朴なお茶です。
くろもじ番茶は、昔から山陰地方で飲まれてきた番茶に、春先に収穫したくろもじの葉と茎を加えたブレンドティーです。隠岐の島では、昔からくろもじを煮出して飲む「ふくぎ茶」が飲まれてきました。くろもじは、クスノキ科の落葉低木の香木で、樹皮や枝葉にはミントに似たすっきりとした清涼感の香りがあります。
不昧(ふまい)公と松江の茶の湯文化
出雲松江藩、7代目藩主・松平治郷(号:不昧)(1751-1818)は、茶人でもあり、不昧流と称する独自の茶道流派を確立しました。今も、茶道具や茶菓子などは不昧公好みとして受け継がれています。不昧公の影響を受け、松江は茶と和菓子の文化が発展し、京都、金沢と並ぶ茶処・和菓子処になりました。
松江市内には抹茶と和菓子をいただけるお店がいくつもあります。
お茶のお店では、抹茶を点ててもらい購入した和菓子と一緒にいただくことができます。
ぼてぼて茶
出雲地方に伝わるぼてぼて茶と呼ばれる江戸時代からの伝統的な食べ物があります。ぼてぼて茶は桶茶とも呼ばれていました。
ぼてぼて茶は、お茶の花と番茶を煮出し長い茶筅で泡立て、おこわ、黒豆、きざんだ高野豆腐や漬物などを入れて食べます。お茶の花を入れることで番茶の泡立ちが良くなります。
「不昧の鷹狩りの時の食べ物」「漁師が沖から帰った時の漁師飯」「出雲古来の砂鉄を作る際にふいごを踏む人たちが作業を中断することなく食べるられる物」「不昧公が天災に見舞われた人々を救済するために用意した食べ物」などぼてぼて茶の由来は諸説あります。
ぼてぼて茶は松江城近くの茶屋でいただくことができます。
サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況」「ぼてぼて茶」「くろもじ番茶」
お茶関連施設:
有機まつえ茶の宝箱 http://www.e-takarabako.com
明々庵 http://www.meimeian.jp/
松江歴史館喫茶きはるhttps://matsu-reki.jp/kiharu/
菓子処 清松庵たちばな http://www.sweet-studio.jp/tachibana/
塩見茶屋 https://www.shiomi-cyaya.com
ちどり茶屋
焼き物:出雲焼
お茶のゆるキャラ:
参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
高野實・谷本陽蔵・富田勲・中川致之・岩浅潔・寺本益英・山田新市 (2005) 緑茶の事典 (改訂3版) 柴田書店
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
社団法人静岡県茶業会議所編(昭和63) 新茶業全書 (8版 全面改定) 社団法人静岡県茶業会議所 三協印刷
世界文化社編(2011) 茶の湯便利手帳3 茶の湯基本用語集初版第一刷 世界文化社
松江歴史館喫茶きはる https://matsu-reki.jp
塩見茶屋 http://www.shiomi-cyaya.com
中村茶舗(松江市) http://www.nippon-tea.co.jp
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