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関東エリア 栃木県

茶産地:大田原市、鹿沼市、那須烏山市
銘柄:黒羽茶、板荷茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、紅茶、フレーバーティーなど

煎が効くお茶
旧黒羽町(現大田原市)須賀川地区で作られるお茶を黒羽茶、鹿沼市で作られるお茶を板荷(いたが)茶と呼び、この二つの地域は栃木県の茶産地でした。黒羽茶の歴史は、室町時代に僧侶が京都から茶の実を持ち帰って栽培したのが始まりだと言われています。

須藤製茶 黒羽茶の茶畑 (2019年3月)

高齢化や後継者不足により生産者が少なくなり耕作放棄地が増えています。同時に、製茶工場の数も少なくなり、現在は須藤製茶1軒だけになりました(2022年2月)。
須賀川地区にある須藤製茶の製茶工場では、煎茶(普通蒸し)を作っています。須賀川地区だけでなく、鹿沼市など他地域からも須藤製茶の工場に茶葉が持ち込まれ製茶にしています。


八溝山麓にある須賀川地区で作られる黒羽茶は、一杯の茶葉で何煎で淹れてもしっかり味が出るため、「煎が効くお茶」と地元の人たちに評されています。黒羽茶の煎茶は、黄金色で渋味とコクがあり濃厚な味わいです。

須藤製茶 黒羽茶の煎茶 (2019年3月)

やみぞあづまっぺ協議会の地元の唐辛子入り紅茶
2012年に旧黒羽町(現大田原市)の須賀川地区の人たちが「やみぞあづまっぺ協議会」を立ち上げ、耕作放棄地だった茶畑を再生し煎茶と紅茶を作っています。 紅茶は山椒と地元の唐辛子入りのフレーバーティーがあります。どちらも紅茶と相性が良く、特に身体が温まるので寒い冬におすすめです。

やみぞあづまっぺ協議会の茶畑 (2019年3月)

やみぞあづまっぺ協議会の和紅茶「雲巌の静謐(うんげんのせいひつ)」

日本茶カフェ「ちゃみせ茶るん」
小山市の須賀神社表参道には日本茶カフェ「ちゃみせ茶るん」がありました。「ちゃみせ茶るん」では、オーナーが厳選した全国各地のお茶とお菓子をいただくことができました。オーナーと息子さんが丁寧に淹れるお茶を飲みながら、ゆっくり一人の時間を楽しんだり、他のお客さんとおしゃべりを楽むこともできるお店でした。
*店舗が取り壊されるため、2021年8月に「ちゃみせ茶るん」は惜しまれて閉店しましたが、茶葉販売は継続しています。

日本茶カフェ「ちゃみせ茶るん」(2019年3月)

2019年3月にまちの駅新鹿沼宿で板荷茶を購入し、ちゃみせ茶るんで淹れていただきました。

ちゃみせ茶るん 板荷茶(2019年3月)

茶葉販売 ちゃみせ茶るん
0285-25-0151 http://chamise.web.fc2.com

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お茶関連施設:

焼き物:益子焼

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
広報おおたわら2016.5 No.1226
https://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/2016050200015/file_contents/01-26k2.pdf
やみぞあづまっぺ協議会 https://yamizo-tea.com

#黒羽茶 #板荷茶 #ちゃみせ茶るん

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