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茶産地:鶴岡市
銘柄:庄内産茶
お茶の種類:煎茶(普通蒸し)、紅茶、烏龍茶
元庄内藩士らによる養蚕業と茶業
江戸時代、山形県鶴岡市は庄内藩の本拠地でした。新政府軍と旧幕府軍が戦った戊辰戦争(1868年)では、庄内藩は旧幕府藩軍側につきました。戊辰戦争は新政府軍が勝利しました。明治維新後、藩が廃止され職を失った元庄内藩士らは、1872年に鶴岡市羽黒町で荒野を開墾し桑園を作り養蚕事業を興しました。その養蚕室は松ヶ岡開墾場と呼ばれ、養蚕業は地域の産業に貢献しました。当時、日本の主要輸出品は生糸と日本茶でした。そこで松ヶ岡開墾場ではお茶の栽培も試みました。しかし、豪雪地帯の羽黒町の気候が合わずお茶の栽培は上手くいきませんでした。
市民有志によるお茶作り
2010年から市民有志らが、歴史を学びながら地域起こしを目的とし、松ヶ岡開墾場でお茶を栽培しお茶作りをしています。市民有志による松ヶ岡お茶畑管理ボランティア集団「松ヶ岡茶nomi隊」のメンバーが、お茶摘み、雑草取り、雪囲いなど2千平方メートルの茶園の管理をしています。毎年、手揉みで紅茶や烏龍茶を作り、また緑茶作りにも挑戦しています。
お茶栽培とお茶作りは埼玉県茶業研究所、入間市博物館、八木手もみ狭山茶道場の技術支援を受け実施されています。
*本記事は、松ヶ岡お茶畑管理ボランティア集団「松ヶ岡茶nomi隊」の了解を得て、Facebookの記事を参照にし、写真をご提供いただき執筆いたしました。
サイト内関連記事「日本のお茶の生産状況」
焼き物:平清水(ひらしみず)焼、碁点(ごてん)焼
参照:
Facebook 松ヶ岡庄内藩士による開墾地
www.facebook.com/matsugaoka.shonai
羽黒町観光協会 松ヶ岡開墾場
https://hagurokanko.jp/facility/matsugaoka-rekishi-bunka/
山形県 松ヶ岡開墾場
www.pref.yamagata.jp/ou/shokokanko/110001/him/him_03.html
松ヶ岡開墾記念館
http://www.chido.jp/matsugaoka/
平成28年4月号つるおか羽黒版 松ヶ岡文化講演会〜松ヶ岡をお茶作りの里へ〜
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/shisei/shiyakusyo/infomation/haguro/koho/kouhouhaguroban.files/h28kouhouhaguro04.pdf
五味文彦・鳥海靖編 (2009年)もういちど読む山川日本史 (1版) 山川出版社
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
#庄内産茶 #北限のお茶 #松ヶ岡開墾場
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