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TYPES OF TEA 世界中のお茶を紹介しています。 ※本サイトは、オンラインショップではありません。

その他 緑茶

日本

ぼてぼて茶(日本島根県)

お茶は、緑茶、白茶、黄茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6つに分類されます。本サイトでは、CHAMARTが出会ったさまざまなお茶を紹介しています。

緑茶
不発酵茶
ぼてぼて茶
ぼてぼて茶は、出雲地方で江戸時代から食べられている伝統的な軽食です。ぼてぼて茶は、番茶と乾燥したお茶の花を煮出したお茶を専用の長い茶筅で泡立て、おこわ、黒豆、きざんだ高野豆腐や漬物などを入れて食べます。
振り茶 (茶筅で泡立てて飲むお茶)
産地:島根県
風味・香りなど:ぼてぼて茶の茶葉には乾燥したお茶の花が入っています。番茶とお茶の花を一緒に煮出すことで、番茶の泡立ちがよくなります。少し苦味のある番茶に、黒豆、おこわ、昆布、など数種類のおかずや穀物が入り塩味が加味されます。
歴史:ぼてぼて茶は古くは桶茶とも呼ばれており、またぼてぼて茶の由来は諸説あります。江戸時代、松平不昧の鷹狩りの時の食べ物、飢饉の非常食、漁師たちや砂鉄を作る職人たちの労働食、上流階級の茶の湯に対抗し、庶民が考え出した趣味と実益を兼ねた茶法などです。
現在は、観光客向けに松江城近くの茶屋などでいただくことができます。

松江城ちどり茶屋のぼてぼて茶 (2018年8月)

サイトCHAMART内記事「日本のお茶 島根県

参照:
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺本益英、山田新市 (2005) 緑茶の事典 (改訂3版) 柴田書店
社団法人静岡県茶業会議所編(昭和63) 新茶業全書 (8版 全面改定) 社団法人静岡県茶業会議所 三協印刷
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版

塩見茶屋 http://www.shiomi-cyaya.com

*本サイトでは、CHAMARTが実際に飲んだお茶を紹介しています。各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことなども表現されており、記事内のお茶の全てを表すものではありません。