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TYPES OF TEA 世界中のお茶を紹介しています。 ※本サイトは、オンラインショップではありません。

黒茶

東南アジア・オセアニア

ラペッソー (ミャンマー)

お茶は、緑茶、白茶、黄茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6つに分類されます。本サイトでは、CHAMARTが出会ったさまざまなお茶を紹介しています。

黒茶
後発酵茶
ラペッソー
ラペッソーは、細菌による嫌気発酵させた食べるお茶です。ミャンマーでラペッソーは多くの人たちに食される国民的食材です。嫌気発酵は酸素がない環境下で発酵します。
タイの発酵茶ミアンと同じように、蒸した茶葉を桶などに漬け込んで発酵させて作ります。ラペッソーは、発酵度が高く強烈な味と香りのミアンとは違い、食べやすいです。
手作りのラペッソーは市場などで販売されています。工場で製造され袋詰めされたラペッソーは、スーパーや雑貨店などで販売されています。
昔ながらのラペッソーの作り方は、茶葉を蒸した後、茶葉を広げて冷まし、茶葉を竹筒に積み重ねて、木の棒で詰め込みます。バナナの葉で竹筒の蓋をし、豚の脂を塗って密閉します。数ヶ月間、この竹筒を土の中に埋めて茶葉を発酵させます。工場で製造する場合は、竹筒ではなく容器に茶葉を入れ嫌気発酵をします。
産地:ミャンマー
茶葉の形状・色:茶葉は黒っぽい色で、湿り気があり、茶葉はよれています。
風味・香りなど:独特の発酵臭がありますが、タイの食べる発酵茶ミアンほどきつい臭いではありません。高菜漬けに似た味です。
食べ方:ラペッソーそのまま食べたり、干し海老、ごま、キャベツなどの野菜と和えたり、炒めたりして食べます。

マンダレーの市場の食べる発酵茶ラペッソー(2012年4月)
写真提供:チャイ専門店 茶窓 https://www.chasou.com

東京高田馬場シャン料理レストラン ラペットゥ(2019年9月)

東京高田馬場Fuji Myanmar Store いろいろなラペッソー(2019年9月)

Laphat ラペはお茶、Laphat Chaut ラペッチャゥは乾燥した茶葉、Lahpetsoラペッソーは発酵茶葉、ラペッソーと野菜などを和えたサラダはLaphat Thoke ラペットゥと言います。

サイトCHAMART内記事「世界のお茶 ミャンマー

参照:
松下智(平成10年) 茶の民族誌ー製茶文化の源流 初版第一刷 雄山閣出版
中村羊一郎著(平成29年)中村羊一郎のお茶しませんか 羽衣出版
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
高野實・谷本陽蔵・富田勲・中川致之・岩浅潔・寺元益英・山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
杉山政則著 (2023) 発酵: 伝統と革新の微生物利用技術 共立出版
ミャンマー料理のお店ノングインレイ NONG INLAY http://nong-inlay.com
チャイ専門店 茶窓 www.chasou.com
International Labour Organization (ILO)
https://www.ilo.org
Market system analysis – Myanmar, Brewing opportunity
https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/—ed_emp/documents/publication/wcms_704360.pdf

*本サイトでは、CHAMARTが実際に飲んだお茶を紹介しています。各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことなども表現されており、記事内のお茶の全てを表すものではありません。

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