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黒茶
東南アジア・オセアニア
ミアン(タイ)
お茶は、緑茶、白茶、黄茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6つに分類されます。本サイトでは、CHAMARTが出会ったさまざまなお茶を紹介しています。
黒茶
後発酵茶
ミアンはチェンマイなどタイ北部で昔から食べられてきた、細菌による嫌気発酵させたお茶です。ミアンは、発酵度の高いお茶の葉の漬物のような食べ物で、お茶請けとして食べられています。
現在、ミアンを食べるのは50〜60代以上の人たちが多く、若い世代の人たちはほとんど食べないそうです(2018年12月にチェンマイを訪問し取材)。
嫌気発酵は酸素がない環境下で発酵します。
産地:タイ王国北部チェンマイなど
風味・香りなど:奈良漬と高菜の漬物の香りを凝縮させたような強い発酵臭があります。苦味もありますが、それ以上に発酵による酸味が強いです。発酵度が高い分、味と匂いも強烈です。
製造方法:桶やプラスチックなどの樽のような容器に、蒸した茶葉を水と塩と一緒に漬け込み、蓋をして重石を置きます。約半年間漬け込んでから食べます。漬け込む期間が長くなると発酵度合いも高くなります。
バナナの葉を重ねて敷いた竹籠に蒸した茶葉を入れ、豚の脂を塗り密封させ、土の中で発酵させて作る方法もあります。
食べ方:ミアンは何枚もの茶葉を重ねてまとめ、竹の皮に包み売っています。ミアンの茶葉を1から2枚取り、少量の塩、ピーナッツ、刻んだ生姜などを包んで食べます。口に入れた後はガムのように噛み続けます。
歴史:
サイト内関連記事「世界のお茶 タイ」
参照:
中村羊一郎(平成29年) 中村羊一郎のお茶しませんか 初版第一刷 羽衣出版
松下智(平成10年) 茶の民族誌ー製茶文化の源流 初版第一刷 雄山閣出版
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
*本サイトでは、CHAMARTが実際に飲んだお茶を紹介しています。各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことなども表現されており、記事内のお茶の全てを表すものではありません。