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釜炒り茶(日本)
お茶は、緑茶、白茶、黄茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6つに分類されます。本サイトでは、CHAMARTが出会ったさまざまなお茶を紹介しています。
緑茶
不発酵茶
釜炒り茶
釜炒り茶は煎茶のように蒸すのではなく、約300度以上の高温に熱した釜や鍋、釜炒り機で茶葉を炒ります。
産地:日本では長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県など九州で多く生産されています。
中国、韓国、ベトナムで生産される緑茶の多くは釜炒り茶です。
茶葉の形状:煎茶の製造の最終行程で行う茶葉を真っ直ぐに整える精揉工程がありません。釜炒り茶は製造方法により、茶葉の形状は様々です。日本製の釜炒り茶の茶葉は、丸みを帯びた勾玉のような形状のものが多いです。
風味・香りなど:釜炒り茶は、茶葉を炒る時に発生する釜炒り茶特有の釜香が生まれます。釜香は香ばしくさわやかで、甘い香りです。
歴史:永享12年(1440)に明から長崎県の平戸に渡来した唐人が、陶器を焼くかたわら自家用にお茶の栽培をしたのが、日本における釜炒り茶の始まりと言われています。その後、永正元年(1504)に、明の陶工・紅令民が嬉野に移り住み、明から持って来た南京釜で釜炒り茶を人々に伝えたと言われています。
参照:大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
*本サイトでは、CHAMARTが実際に飲んだお茶を紹介しています。各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことなども表現されており、記事内のお茶の全てを表すものではありません。