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TYPES OF TEA 世界中のお茶を紹介しています。 ※本サイトは、オンラインショップではありません。

緑茶

日本

煎茶 (深蒸し)(日本)

お茶は、緑茶、白茶、黄茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6つに分類されます。本サイトでは、CHAMARTが出会ったさまざまなお茶を紹介しています。
このお茶の販売はしていません。

緑茶
不発酵茶
煎茶 (深蒸し)
蒸し時間:約60〜120秒
産地:日本各地の茶産地
風味・香りなど:普通蒸し煎茶と比べ、香りは温和で味が少なくほのかな甘みがあります。茶葉の蒸し時間を長くすることで、茶葉に含まれる水溶性ペクチンが増えることで苦味が抑えられます。
歴史:昭和30年〜40年代(1955〜1965)に、牧之原台地の茶園で深蒸し茶の製法が試みられ、各地に普及したと言われています。当初、牧之原台地で作られたお茶は、お茶の葉が肉厚なため、苦味と渋味が強い味のお茶でした。苦味と渋味を少なくするために、お茶の葉を蒸す時間を長くしたのが深蒸し茶です。普通蒸しの蒸し時間は約30〜50秒ですが、深蒸し製法は約60〜120以上秒です。約120秒以上だと特蒸しと呼ばれます。

菊川市の茶畑 (2019年9月)

CHAMARTの飲み方:
深蒸し茶を淹れると、浸出液に細かい茶葉が混じり、湯呑みやカップの底に沈みます。飲む時は、湯呑みやカップをゆっくりゆっくり回し細かい茶葉も一緒に飲むのがおすすめです。

煎茶はミントや柑橘類は相性が良いです。深蒸し茶にミントを入れた冷茶は暑い夏におすすめです。深蒸し茶にドライみかんを入れるとほんのり甘くなります。

ドライみかんを入れた有機栽培の深蒸し茶

有機栽培の深蒸し茶の茶殻を使ったヨーグルトケーキタルト、ゼリー、アサリのパスタ

参照:
日本茶業学会 茶の科学用語辞典(第3版)編集委員会(2021) 茶の科学用語辞典(第3版) 日本茶業学会
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
J-STAGE 国立研究開発法人 科学技術振興機構
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
第65号(1987)
蒸し度の差異による製茶の理化学性の変化
農林水産省茶 業試験場
高柳博次・阿南豊正・池ヶ谷賢次郎
茶業研究報告
農林水産省茶業試験場
高柳博次・阿南豊正・池ヶ谷賢次郎
蒸し度と茶煎汁中の化学成分組成の関係

*本サイトでは、CHAMARTが実際に飲んだお茶を紹介しています。各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことなども表現されており、記事内のお茶の全てを表すものではありません。