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中国式と英国式のお茶文化
1840から1842年まで清とイギリスの間でアヘン戦争が起きました。当時イギリスは、銀で清から多くのお茶を買い入れていました。イギリスが中国から輸入するお茶が激増し、イギリスは支払いの銀が不足しました。イギリスはインド産のアヘンを中国に密輸することで、銀の流出を抑制しようとしました。その結果、アヘン中毒者が増え、清王朝がアヘンを取り締まりイギリスとの通商を禁じたことで、イギリスが軍を派遣し戦争へと発展しました。
イギリスが勝利し、その後、香港は1997年に中国に返還されるまでイギリスの統治下に置かれました。香港にはイギリスのお茶文化が持ち込まれ、現在も香港では中国とイギリスのお茶文化を楽しむことができます。
飲茶
飲茶は香港や広東省で行われている習慣で、お茶を飲みなが点心を食べることです。点心は中華料理の軽食のことで餃子、小籠包、肉まんなど、たくさん種類があります。伝統的な香港飲茶のお店では、店員が点心を載せたワゴンを押して店内を回ります。店員を呼び止めワゴンから点心を選びます。メニューから点心を注文するスタイルのお店もあります。
香港には飲茶のお店がたくさんあり、朝でも夜でも点心をいただくことができます。
アフタヌーンティー
香港には本格的なイギリス式のアフタヌーンティー が楽しめるホテルがいくつもあります。
ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」のコロニアルスタイルのザ・ロビーでは、伝統的なアフタヌーンティーで優雅なひとときを過ごすことができます。「ザ・ペニンシュラ香港」のアフタヌーンティーはとても人気がありますが事前予約は受け付けていません。
茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware
地下鉄(MRT)金鐘駅C1出口から徒歩5分の場所の香港公園内に、フラグスタッフハウス茶具文物館があります。
フラグスタッフハウスは1844から1846年に建造されたイギリス軍の総司令官の官邸でした。フラグスタッフハウスは1984年に博物館になりました。博物館の展示物のほとんどの茶器は、香港人の企業家・羅桂祥博士(Dr K.S. Lo)(1910-1995)の寄贈された物です。宋、明代、清代の歴史的に価値のある茶器や、中国茶の歴史やお茶の淹れ方の説明などが展示されています。
茶具文物館の隣の羅桂祥茶藝館には楽茶軒があります。楽茶軒では点心とお茶をいただき、中国茶を購入できます。
香港にはお茶のお店がたくさんあり、中国茶を販売しています。香港のメインストリート、ネイザン・ロード(彌敦道)にある裕華國產百貨では、たくさんの種類の中国茶や茶器を販売しています。
サイト内関連記事「世界のお茶の生産状況」「2016年一人当たりのお茶の消費量」
参照:
工藤佳治主編者(2007) 中国茶事典(初版) 勉誠出版
「世界の歴史」編集委員会編(2009)もういちど読む山川世界史(1刷)山川出版社
THE PENINSULA HONG KONG
https://www.peninsula.com/en/hong-kong/5-star-luxury-hotel-kowloon
Flagstaff House Museum of Tea Ware in Hong Kong park フラグスタッフハウス(旗桿屋Flagstaff House)https://hk.art.museum/zh_TW/web/ma/tea-ware.html
地下鉄最寄駅:金鐘駅C1出口.
#香港 #飲茶 #アフタヌーンティー #茶具文物館 #フラグスタッフハウス #ザペニンシュラ香港 #香港公園
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