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東南アジア

産地:シャン州
お茶の種類:緑茶、紅茶、ラペッソー(後発酵茶)

ミャンマーでは、中国、ラオス、タイの国境と接するシャン州でお茶が栽培されており、紅茶や緑茶が多く作られています。注1

マンダレーのカフェ、ラペイェイ(Laphet Yay) (2012年5月)
写真提供:チャイ専門店 茶窓 https://www.chasou.com

ミャンマーでは、紅茶に練乳をたっぷり入れた甘いミルクティーがよく飲まれています。

コンデンスミルクのミルクティーと揚げ菓子
高田馬場にあるシャン料理レストラン「ノングインレイ」(2019年9月)

食べる発酵茶ラペッソー
ミャンマーではラペッソーと呼ばれる食べる発酵茶があります。ラペッソーはお茶の葉の漬物です。手作りのラペッソーは市場などで販売されており、工場で製造され、袋詰めされたラペッソーはスーパーや雑貨店などで販売されています。
昔ながらのラペッソーの作り方は、茶葉を蒸した後、広げて冷まし、冷ました茶葉を竹筒に積み重ねて木の棒で詰め込み、バナナの葉で蓋をし、豚の脂を塗って密閉します。この竹筒を土の中に数ヶ月埋めて茶葉を発酵させます。工場で製造する場合は、竹筒ではなく容器に茶葉を入れ嫌気発酵をします。
独特の発酵臭がありますが、タイの食べる発酵茶ミアンほどきつい匂いではありません。筆者(CHAMART)は、高菜漬けに似た味だと感じました。ラペッソーはそのまま食べたり、干しエビ、ごま、キャベツなどの野菜と和えたり炒めたりして食べます。

マンダレーの市場の食べる発酵茶ラペッソー(2012年4月)
写真提供:チャイ専門店 茶窓 https://www.chasou.com

高田馬場にあるシャン料理レストラン「ノングインレイ」のラペットゥ (2019年9月)

東京の高田馬場にはミャンマー料理のレストランやミャンマーの食材を売る店が数多くあり、ラペッソーを購入をすることができます。購入したラペッソーと千切りにしたキャベツや干しエビを和えたり炒めると、ラペッソー料理を作ることができます。

高田馬場タックイレブンビルにあるFuji Myanmar Storeのラペッソー (2019年9月)

Laphat ラペはお茶、Laphat Chaut ラペッチャゥは乾燥した茶葉、Lahpetsoラペッソーは発酵茶葉、ラペッソーと野菜などを和えた料理はLaphat Thoke ラペットゥと言います。

サイト内関連記事「世界のお茶の生産状況」「2016年一人当たりのお茶の消費量

注1:
The Food and Agriculture Organization of the United Nations
http://www.fao.org/home/en/
FAOSTAT www.fao.org/faostat/en/#home tea
参照:
中村羊一郎著(平成29年)中村羊一郎のお茶しませんか 羽衣出版
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
ミャンマー料理のお店ノングインレイ NONG INLAY http://nong-inlay.com
チャイ専門店 茶窓 www.chasou.com
International Labour Organization (ILO)
https://www.ilo.org
Market system analysis – Myanmar, Brewing opportunity
https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/—ed_emp/documents/publication/wcms_704360.pdf

#ミャンマー #ミャンマーのお茶 #ミャンマーティー #ラペソ #ラペッソー #ラペ #ラペソー

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