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東南アジア

茶産地:チェンライ県、チェンマイ県、メーホンソーン県、ランパーン県、プレー県などタイ北部
お茶の種類緑茶、烏龍茶、紅茶、フレーバーティー、ミアン(後発酵茶)など

タイ北部でお茶を栽培しており、烏龍茶、緑茶、紅茶、フレーバーティーなどさまざまなお茶を作っています。タイでは甘いお茶が好まれており、スーパーやコンビニではペットボトルの甘い緑茶や紅茶が売られています。
タイ北部では、昔からお茶の葉を発酵させたお茶の漬物「ミアン」を食べる習慣があります。

チェンライ チュイフォン・ティー(2018年12月)

野生茶 ワイルドティー
チェンマイにあるモンスーンティーハウスでは、野生のお茶の木から摘み取った葉を使ったいろいろなフレーバーティーを作っています。ティーハウスはカフェスペースがあり発酵茶を練り込んだ衣で揚げたフライドチキンやお茶の葉のサラダをいただくことができます。

チェンマイ モンスーンティーハウス(2018年12月)
発酵茶葉のペーストを使ったフライドチキンと野生茶のフレーバーティ
Deep-Fried Chicken with Fermented Tea Leaf Paste & Tropical sunset

チェンマイ モンスーンティーハウス(2018年12月)

チェンマイ モンスーンティーハウス(2018年12月)

観光茶園
タイには観光茶園がいくつもありそれぞれに個性があります。チェンライにはチュイフォン・ティープランテーションやタイを代表するシンハービールの会社が運営するシンハーパークがあります。
どちらも広大な敷地内の茶園を散策でき、お茶を使った料理やスイーツをいただくことができ、多くのタイ人の観光客が訪れています。

チェンライ チュイフォン・ティー(2018年12月)

チェンライ 広大な茶園があるシンハーパーク(2018年12月)

チェンマイのアラクサティーガーデンは、茶摘み、お茶作り体験、ランチ(要予約)ができ、外国人観光客も多く訪れる観光茶園です。ゆったりとした雰囲気でお茶を楽しむことができます。

チェンマイ アラクサティーガーデンARAKSA Tea Garden (2019年1月)

お茶の漬物ミアン
チェンマイなどタイ北部では茶葉を発酵させた漬物のようなミアンと呼ばれる食べ物があります。ミアンの作り方は、桶やプラスチックなどの樽のような容器に蒸した茶葉を水と塩と一緒に漬け込み、蓋をして重石を置きます。約半年間漬け込んでから食べます。漬け込む期間が長くなると発酵度合いも高くなります。発酵度が高いミアンは、奈良漬と高菜の漬物の匂いを凝縮させたような匂いがします。苦味もありますがそれ以上に発酵食品の強い酸味があります。

メーカンポン村 重石を置きミアンを漬け込んだ容器(2018年12月)

バナナの葉を重ねて敷いた竹籠に、蒸した茶葉を入れ豚の脂を塗り密封させ土の中で発酵させて作る方法もあります。
ミアンは食事のおかずとして食べるというより、口に入れた後はガムのように噛み続けたり、少量の塩や砕いたピーナッツをミアンで包みお茶請けとして食べます。
チェンマイ郊外のメーカンポン村では野生のお茶の木の葉を使いミアンを作っています。

メーカンポン村のお茶の木とミアン(2018年12月)

現在、ミアンを食べるのは50〜60代以上の人たちが多く、若い世代の人たちはほとんど食べないそうです。ミアンは市場などで売られています。2018年12月に筆者(CHAMART)がミアンの取材でタイを訪問した時は、チェンマイのシリワッターナ市場(Shiriwattana market)で、竹の皮に包まれたミアンは1つ10バーツでした(2018年12月訪問時)。

チェンマイの市場で売られていたミアン(2018年12月)

サイト内関連記事「世界のお茶の生産状況」「一人当たりのお茶の消費量」「お茶の種類・ミアン(タイ)

注1:
The Food and Agriculture Organization of the United Nations
http://www.fao.org/home/en/
FAOSTAT http://www.fao.org/faostat/en/#home Tea
参照:
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
チュイフォン・ティーガーデンChoui Fong Tea Garden http://www.chouifongtea.com
アラクサティーガーデンAraksa tea garden http://www.araksatea.com
シンハー・パークSingha Park Chiang Rai https://www.singhapark.com/
モンスーンティーハウスMoonsoon Tea House https://monsoon-tea-company.com

*本記事でご紹介した情報が、変わっている場合があります。本記事に関して間違った情報、新しい情報、追加すべき情報などお気付きの点がありましたら、CHAMARTまでご連絡いただけると幸いです。
当サイトのコンテンツは、「日本のお茶」と「世界のお茶」の全てについて記載しているわけではありません。また、各記事は、執筆者の個人的な経験や感じたことが表現されています。