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オセアニア・北米 & 南米

産地:ハワイ、サウス・キャロライナなど
お茶の種類:緑茶、紅茶、フレーバーティー、白茶、烏龍茶など
アメリカでは、1795年にフランス人の植物学者がお茶の木をアメリカに持ち込み栽培を試しました。その後も、サウス・キャロライナ、ジョージア、フロリダ、ルイジアナ、テネシー州でお茶が栽培が行われました。そのほとんどは自家用のお茶の生産でしたが、商業的なお茶の生産も行われるようになりました。

ボストン茶会事件
現在、アメリカではお茶よりコーヒーがよく飲まれています。しかし昔はお茶がよく飲まれており、お茶がきっかけでアメリカの独立戦争が始まりました。
17世紀になり、ヨーロッパからアメリカに多くの移民が渡り、イギリスは活発な植民地活動を行なっていきました。
お茶は、1650年代にオランダ人がアメリカに持ち込み、それがきっかけで入植者の間でティーバーティーが開かれるようになりました。その後東インド会社がお茶を運ぶようになり、お茶は富裕層だけでなく庶民の間でも飲まれるようになりました。
当時イギリスは戦争により財政難に陥っており、その財政難を解決するためにお茶に多額の税金をかけました。この茶税に対するボストン市民の抵抗運動がボストン茶会事件です。

アメリカ生まれのティーバッグ
ティーバッグはアメリカで発明されたと言われています。
1908年に、ニューヨークで茶商のトーマス・サリバンがお茶のサンプルを顧客に送る時に、通常のブリキ缶ではなく手縫いのシルクの布に入れて送りました。これは輸送中の破損防止、安上がりだったかなどの説があります。何人かの顧客が、このシルクの布に入ったお茶をティーポットに入れて使い始めたことで、ティーバッグが普及して行きました。

アメリカ産のお茶
ハワイやアメリカ本土では、お茶が栽培され紅茶や緑茶が作られています。茶園は小規模なものから規模の大規模なものまでさまざまです。

チャールストンティーガーデン
(CHARLESTON TEA GARDEN) の紅茶American Classic Tea

アメリカ南部サウス・キャロライナでは18世紀後半に中国からお茶の木がアメリカに持ち込まれ、試行錯誤を繰り返しながらお茶の栽培が行われました。現在、サウスキャロライナにあるチャールストンティーガーデンでは、127エーカー(約51ヘクタール)の広さの茶園があり、紅茶や緑茶を作っています。ラズベリーやミントを使ったフレーバーティーもあります。
チャールストンティーガーデンは、観光茶園となっており、工場見学や茶園の散策ができます。

チャールストンティーガーデンのお茶 (CHARLESTON TEA GARDEN)

サイト内関連記事「世界のお茶の生産状況」「2016年一人当たりのお茶の消費量

参照:
William Ukers, All About Tea Paperback, Lulu.com (publication 2017)
(Original edition: William Ukers (1935), All About Tea, TThe Tea and Coffee Trade Journal Company)
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
ティーピッグズ, ルイーズ・チードル+ニック・キルビー著、伊藤はるみ訳(2015) 世界の茶文化図鑑 原書房
Louise Cheadle and Nick Kilby of teapigs. (2015), THE BOOK OF tea, London: Jacqui Small LLP
荒木安正、松田昌夫著(2002) 紅茶の事典 初版 柴田書店
Helen Saberi (2010), Tea A Global History: Reaktion Books Ltd.
ヘレン・サバリ(著) 竹田円(訳) (2014) お茶の歴史 TEA: A Global HISTORY 原書房
Jane Pettigrew & Bruce Richardson (2005), The New Tea Companion, London, BENJAMINE PRESS
「世界の歴史」編集委員編(2009)もういちど読む山川世界史 1版 山川出版
CHARLESTON TEA GARDEN https://charlestonteagarden.com

#アメリカ #アメリカのお茶 #ティーバッグ #ボストン茶会事件

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