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バタバタ茶
2018年9月バタバタ茶伝承館(富山県朝日町)
富山県朝日町蛭谷(ひるたに)集落では、昔からバタバタ茶という後発酵茶(黒茶)が飲まれています。
バタバタ茶の起源は古く、中国から黒茶が伝来したという言い伝えがあります。室町時代に「真宗本願寺第八世蓮如上人が文明4年(1472年)新川郡清水に堂宇を構え説法す」という記録があり、説法に伴いこの黒茶を仏様に備える供茶(くちゃ)として使ったと考えられています。
講(経典の講義をする会)、法事、月命日、結婚、出産などでご近所の人たちを招き、囲炉裏端でバタバタ茶会を開くことが朝日町蛭谷集落の慣しでした。バタバタ茶の葉を木綿の袋に入れ大鍋で煮出し、1杯目は仏様にお供えします。五郎丸茶碗と呼ばれる小ぶりの茶碗に煮出したお茶を入れ、二本一組になった細長い茶筅を上下にカタカタと鳴らしながらお茶を泡立てます。好みで塩をひとつまみ入れることもあります。
手作りの煮物や漬物お茶請けに、ゆっくりと何杯もバタバタ茶を飲みながらおしゃべりをします。
バタバタ茶伝承館 朝日町蛭谷地区にはバタバタ茶伝承館があります。バタバタ茶伝承館には地域の人たちが集い、皆さんが持ち寄った手作りのお惣菜と一緒にバタバタ茶をいただくことができます。
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