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世界農業遺産「静岡の茶草場農法」認定10周年記念式典

2023年10月20 日に、掛川市で世界農業遺産「静岡の茶草場農法」認定10周年記念式典(主催・世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会)が開催されました。

茶草場農法は伝統的に静岡県で実施されている特徴的な農法で、環境を保全し生物多様性を守る人間と自然の調和した循環型農業です。

記念式典では、世界農業遺産等専門家会議委員長・武内和彦氏による基調講演、中国と韓国のお茶に関する世界農業遺産の紹介(中国「安渓鉄観音茶文化システム」と韓国「花開村における河東地方の伝統的茶栽培」)、パネルディスカッション「世界農業遺産の観光資源としての活用方法」などが行われました。

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」認定10周年記念式典 (2023年10月)

会場内には、日本国内の世界農業遺産と日本農業遺産認定地域を紹介するパネルが展示されていました。

会場内の「静岡の茶草場農法」の展示パネル (2023年10月)

茶葉卸売価格の変動、後継者の減少、生産者の高齢化などにより、日本全国の茶園面積は減少しています。同様に、茶草場農法の実践者と茶草場面積も減少傾向にあります。
パネルディスカッションでは、農政ジャーナリスト、農林水産省職員、旅行業者、お茶農家らが、茶草場農法の継承や認知度の向上などの課題、グリーンツーリズムの取り組みなどについて意見を交わしました。

会場ロビーでは、静岡の茶草場農法で栽培されたお茶が来場者に振る舞われ、お茶や地域の特産品も販売もされていました。

式典の翌日10月21日には、認定地域(掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町)の茶草場農法を見学する日帰りバスツアー(4コース)が実施されました。

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会
https://www.chagusaba.jp/