お茶農家&お茶のお店
双渓名茶 (Ssanggye tea museum auditorium cafe & store) (韓国河東郡花開)
CHAMART
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店名:双渓名茶
Ssanggye tea museum auditorium cafe & store 쌍계명차
住所:花開バスターミナルから徒歩約15分
慶尚南道河東郡花開面花開路30
30 Hwagae-ro, Hwagae-myeon, Hadong-gun, Gyeongsangnam-do, 韓国
경상남도 하동군 화개면 화개로 30
営業日・時間:
http://ssanggye.kr/brand/museum.php
http://ssanggye.kr/brand/index.php
オンラインショップ https://www.sktea.com/
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双渓名茶 (2023年5月)
茶名人・キムドンゴン氏
双渓名茶は、茶名人キム・ドンゴン(Kim Dong Gon 김동곤) 氏が作る河東郡智異山 (Jirisan 지리산)のお茶です。キムドンゴン氏は智異山の麓、花開村で生まれ、製茶方法と茶道を学び、1975年に双渓名茶を設立しました。双渓名茶は、花開村の自然の恵みを生かし、有機栽培したお茶で釜炒り緑茶や紅茶などを作っています。
商品によっては、シールにはキム・ドンゴン氏のイラストが描かれたシールが貼られています。
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双渓名茶 キム・ドンゴン氏のイラストのシール (2023年5月)
伝統的な花茶
双渓名茶は、智異山で採れる紫陽花、菊、梅などを使った花茶も製造・販売しています。花茶とは、花を使った韓国の伝統的なフレーバーティーのことです。
双渓名茶の紫陽花茶は、紫陽花の葉のやさしい甘さと炒った玄米の香ばしさが調和しています。
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双渓名茶の紫陽花茶、梅花茶、雀舌茶 (2023年5月)
双渓名茶のショップとカフェ
花開バスターミナルから徒歩約15分の場所に、双渓名茶のティーショップ、カフェ、ミュージアムがあります。建物の1階がティーショップとカフェ、2階と3階がミュージアムになっています。
ティーショップには、伝統的な製法で作った釜炒り茶、雨前茶や雀舌茶などの高級茶、普段使いのお茶、花茶など多種多様なお茶、そして、羊羹などのお茶請けも販売されています。
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双渓銘茶 羊羹のセット (2023年5月)
お茶のパッケージは、高級茶は重厚なデザイン、普段使いのお茶やフレーバーティーなどはカラフルでポップなデザインです。
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双渓銘茶 (2023年5月)
店内では茶器も販売しており、豊富なデザインの韓国の茶器が揃っています。韓国の茶器は、ぷっくりとした厚みがあり温かみを感じさせます。
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双渓銘茶 (2023年5月)
カフェスペースでは、お茶とスイーツをいただくことができます。
筆者は、雨前茶とグリーンティーのアイスクリームをいただきました。
韓国の緑茶は主に釜炒り製で、水色は淡い透明な黄緑色です。日本の緑茶と比べると、香りも味も薄く感じるかもしれませんが、韓国の釜炒り緑茶は、上品な香りと味わいがあります。ゆっくり時間をかけて、お茶と対話をするように飲むと、上品な香りと味を感じることができます。
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雨前茶とグリーンティーのアイスクリーム (2023年5月)
双渓名茶博物館 Ssanggye tea museum
博物館は無料で見学ができます。韓国の古い茶器や花開のお茶の歴史に関する展示物があります。展示物の説明は韓国語のみです。
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双渓名茶博物館 Ssanggye tea museum (2023年5月)
お店の1階と2階の間には、お茶の講座やイベントなどが行われるスペースもありました。
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双渓銘茶 (2023年5月)
智異山と花開村と双渓寺
智異山は全羅南道、全羅北道、慶尚南道にまたがる山で、国立公園に指定されています。智異山の麓の慶尚南道河東郡と山清郡、全羅南道求礼郡はお茶の産地です。
河東郡花開村に韓国茶発祥の地とされる双渓寺があります。双渓寺は、新羅時代723年に開山された歴史があるお寺です。新羅興徳王3年(西紀828)に、中国の唐に派遣された使者・金大廉がお茶の種を持ち帰り、王の命により河東郡花開村にある智異(チリ)山の南側の双渓寺周辺に植えられたと伝えられています。
「花開村における河東地方の伝統的茶栽培」は、2017年に世界農業遺産に認定されました。
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韓国茶の発祥の地の石碑(2023年5月)
*本記事は2023年5月訪問時の情報を中心に執筆しています。本記事でご紹介した情報が変わっている場合や、臨時定休日もあります。そのため、お店を訪問される際は、開館時間、料金、アクセス等の詳しい情報について、お店のサイト等でご確認下さい。
参照:
双渓名茶 http://ssanggye.kr
双渓名茶パンフレット