茶畑のジャヤ: この地球を生きる子どもたち
中川なをみ(著) 門内ユキエ(絵)
鈴木出版 2015年出版

冬休み直前に、11歳の男の子・周は、成績が良いことがきっかけで、学校で仲間はずれにされてしまいます。
仕事で日本とスリランカを行き来する祖父は、そんな周をスリランカに行こうと誘います。
そして、周はスリランカを祖父と旅をします。
周はスリランカで、祖父が仕事で使う運転手の男性、そして茶畑で一人の少女に出会います。
そして周は、スリランカの歴史、違う民族間で起きた内戦、貧困、差別について知ります。

辛く、厳しい状況に置かれた時は休んでもいい。
異なる意見や考えの人に出会った時は、いろいろな人の立場で想像してみる。
生きていく中でどうしたらよいかわからない時、この本は考え行動するヒントを与えてくれます。

「茶畑のジャヤ」は、児童文学ですが、大人でも読み応えがあり、多くのことを考えさせてくれる一冊です。
表紙や挿絵で描かれている、スリランカの茶畑やビーチがとても美しく、スリランカを旅したくなりました。

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