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梶よう子(著)「お茶壺道中」

CHAMART

お茶壺道中
梶よう子(著)
KADOKAWA 単行本 2019年出版/文庫本2021年出版

お茶壺道中は、江戸幕府が宇治茶を江戸城へ運んだ行事です。
小説「お茶壺道中」は、幕末から明治維新へ変わりゆく時代、お茶壺道中が好きな奉公人仁吉のお茶をめぐる物語です。

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お茶壺道中
お茶壺道中は、徳川幕府が将軍家が使用する宇治茶を江戸へ運ぶための一行です。
お茶壺道中は、寛永10年(1633)に三代将軍家光によって制度化され、慶応3年(1867)年まで毎年行われました。
毎年、新茶の季節に江戸から宇治に茶壺が届けられ、宇治からは「宇治採茶使」に茶壺を持たせ江戸に運んでいました。当初は小規模なものでした。しかし徐々に運搬するお茶壺と警護役人の数が増え、1700年代初めには盛大な行列になり、八代将軍吉宗は享保8年(1723)にお茶壺道中の経費の削減と簡略化を図りました。
お茶壺道中は大名行列と同様に江戸幕府の権威を示すもので、お茶壺道中が行われる際は、事前に道普請(道の修繕)、沿道の子どもの戸口の出入りや凧揚げ禁止などが命ぜられました。

童謡「ずいずいずっころばし」
童謡「ずいずいずっころばし」は、他にも説がありますか、お茶壺道中について唄われているというのが有力な説です。
胡麻味噌を擦っていると、お茶壺道中行列が来たので、慌てて家に逃げ込み戸口をピシャリと閉め、行列が通り過ぎてほっと一息をつけた。行列が過ぎ去るまでは、ネズミが俵のお米を食べてちゅうと鳴いても、父親と母親に呼ばれても、井戸でお茶碗が割れても静かにして騒いではいけないという意味で、お茶壺道中の権威と庶民の様子を表していると唄だと伝えられています。

参照:
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 改定3版 柴田書店
宇治・上林記念館 お茶壺道中説明文
https://www.shunsho.co.jp/facilities/#facilities04Sec
上林春松本店
https://www.shunsho.co.jp

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