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産地:西尾市、豊田市、新城市など
銘柄:西尾の抹茶、足助寒茶など
お茶の種類:抹茶、碾茶、煎茶、玉露、茎茶、ほうじ茶、番茶、粉茶、粉末茶、紅茶、寒茶、フレーバーティーなど
西尾の抹茶
西尾市を中心とする西三河地方は抹茶の産地です。西尾市、豊田市、新城市は抹茶の原料となるてん茶、新城市、豊橋市、田原市は煎茶を作っています。特に西尾は抹茶の産地として有名です。
抹茶は、碾(てん)茶を石臼などで挽いて細かい粒子の粉末状にしたものです。碾茶は玉露茶園と同様に、新芽の摘み取り前の2〜3週間以上寒冷紗と呼ばれる黒色の被覆材、葦(よし)で編んだよしずや稲わらで編んだこもで茶園全体を覆います。茶園を被覆材などで覆うことで日光を遮断すると、茶葉の苦味成分であるカテキン類の増加が抑えられ、うま味成分のアミノ酸が多くなります。碾茶はやわらかい新芽のみを摘み取り、茶葉を蒸した後は煎茶のように揉まずに乾燥します。碾茶と玉露の栽培方法は同じですが、玉露は茶葉を蒸した後に揉んでから乾燥させます。
西尾市のお茶の始まりは、1271年に実相寺(じっそうじ)の開祖である聖一国師がお茶の実を播いたことだと言われています。その後、明治5年に紅樹院住職足立順道師が、宇治より持ち帰ったお茶の実を植えたことがきっかけで茶業が盛んになりました。
西尾市には、抹茶スイーツをいただけるカフェがたくさんあり、またや抹茶の製造工程を見学できる工場もあります。抹茶ミュージアム「西条園和く和く」は、工場見学や抹茶体験ができる体験型ミュージアムです(事前予約制)。
井桁(いげたや)公園には抹茶色のポストがあります。
足助寒茶
東三河地方の山間地では、自生しているお茶の木を見ることができます。以前は、山仕事に行った際、休憩時に山に生えているお茶の木から葉を摘んで火であぶり、その茶葉を焚き火で湯を沸かしたヤカンや鍋に入れ飲んでいました。
豊田市足助町では、大寒の一番寒い頃に足助寒茶が作られています。足助寒茶は、大寒の頃自生茶の枝と葉を刈り取り、大桶で蒸して揉まずに乾燥して作ります。
毎年1月に三州足助屋敷で足助寒茶を作るワークショップが行われます。寒茶は、お茶の木が自生している場所、作る人によって、少しずつ味が違います。あっさりした風味、苦味が強い風味、フルーティーな香りの烏龍茶のような風味などさまざまです。
愛知県は、常滑焼や瀬戸焼など焼き物が盛んです。お手頃な価格のおしゃれでかわいい急須やティーカップなどがあります。
サイトCHAMART内記事「日本のお茶の生産状況」「お茶の種類 抹茶」「お茶の種類 足助寒茶」「博物館 & 公園 抹茶ミュージアム「西条園 和く和く」」
お茶関連施設・イベント:
一般社団法人西尾市観光協会 稲荷山茶園公園
http://nishiokanko.com/list/shop/inariyama
あいや https://www.matcha.co.jp
抹茶ミュージアム「西条園和く和く」 https://museum.saijoen.jp
三州足助屋敷 http://asukeyashiki.jp
とこ販売 常滑急須館 https://www.tokohan.co.jp/
お茶のゆるキャラ:まーちゃ(西尾市観光協会)
焼き物:常滑焼、瀬戸焼、赤津焼
参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
高野實・谷本陽蔵・富田勲・中川致之・岩浅潔・寺本益英・山田新市 (2005) 緑茶の事典 (改訂3版) 柴田書店
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
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