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九州・沖縄エリア 沖縄県

産地:名護市、国頭(くにがみ)市、大宜味(おおぎみ)村
銘柄:呉我茶、大宜味村のお茶
お茶の種類:ブクブク(ブクブクー)茶、煎茶(普通蒸し)、ほうじ茶、番茶、紅茶、フレーバーティーなど

日本最南端の茶畑
日本で一番早くお茶の摘み取りが行われるのは沖縄県です。
沖縄県では、昭和以降に山林を開墾し本格的に茶業が営まれるようになりました。名護市呉我地区や国頭市、大宜味村ではで普通蒸しの煎茶、紅茶、番茶などを作っています。

名護市呉我 茶畑(2019年7月)

名護市呉我の茶畑のそばに設置されている石碑「甦る大地」には、昭和25年(1950)から6年かけて重労働と苦労の末、森林を開墾し4町歩の茶園とパイン園を開いたことが記載されています。
1町歩=9917㎡

名護市呉我 石碑「甦る大地」(2019年7月)

道の駅「ゆいゆい国頭」には、国頭産の煎茶や紅茶が販売されています。また、「ゆいゆい国頭」内のYui Cafeでは、国頭産のお茶を使ったチーズタルトがいただけます。

道の駅ゆいゆい国頭 国頭村奥産の煎茶と紅茶(2019年7月)

道の駅ゆいゆい国頭村 Yui cafe
おくみどりのチーズタルトとシークワサージュース(2019年7月)

沖縄県では、煎茶よりもさんぴん茶と呼ばれるジャスミン茶が一般的に飲まれています。さんぴん茶は台湾や中国から輸入されています。コンビニやスーパーマーケットに行くと、複数の飲料メーカーのさんぴん茶のペットボトルが販売されています。

ミリオンのさんぴん茶
写真提供:ミリオン https://milion-okinawa.jp

ブクブク(ブクブクー)茶
沖縄県にはブクブク茶という伝統的なお茶があります。ぶくぶく茶の起源は諸説ありはっきりしたことはわかっていませんが、琉球王朝時代から飲まれるようになったと言われています。福福茶とも呼ばれ、お祝いの席で飲まれた伝統茶です。
第二次世界大戦後、ブクブク茶を飲む習慣が廃れていきましたが、ブクブク茶の保存会の人たちにより、ブクブク茶を復活させる活動が行われるようになりました。
現在では、那覇市内にブクブク茶が飲め、体験できるカフェが増え、また結婚式で新郎新婦が互いにブクブク茶を飲ませ合うなど、若い人たちの間にぶくぶく茶が広がっています。

うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく、ぶくぶく茶(2019年7月)

ブクブク茶の作り方:
煎米湯(煎り米を煮だした湯)とさんぴん茶を大きな木鉢に入れ、大きな茶筅で泡立てます。
赤飯を入れた茶碗に赤飯が浸るぐらい煎米湯をかけ、その上に泡立てた泡を盛り、お好みで砕いた落花生を振りかけます。硬水を使うと泡立ちますが、軟水だとあまり泡立ちません。沖縄県の水道水は、地域によって硬水と軟水に分かれます。
さんぴん茶ではなく番茶や玄米茶を使うこともあります。
現在、那覇市内のカフェなどでいただけるブクブク茶には赤飯が入っていないものが多いです。

うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく(2019年7月)
硬水で淹れた玄米茶を茶筅で泡立てたぶくぶく茶

サイトCHAMART内記事「日本のお茶の生産状況」「お茶の種類 ぶくぶく茶

お茶関連施設:
うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく https://bukubuku.jp
道の駅ゆいゆい https://www.yuiyui-k.jp
Yuicafe https://www.yuiyui-k.jp/gourmet/yui-cafe/
奥茶業組合奥共同店

お茶のゆるキャラ:やめ茶丸(福岡県茶業振興推進協議会)

焼き物:やちむん(琉球焼)

参照:
松下智 (平成3年) 日本名茶紀行 (初版) 雄山閣出版
高野實・谷本陽蔵・富田勲・中川致之・岩浅潔・寺本益英・山田新市 (2005) 緑茶の事典 (改訂3版) 柴田書店
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 初版第一刷 朝倉書店
うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶくhttps://bukubuku.jp/
ミリオン https://milion-okinawa.jp

*本記事でご紹介した情報が、変わっている場合があります。本記事に関して間違った情報、新しい情報、追加すべき情報などお気付きの点がありましたら、CHAMARTまでご連絡いただけると幸いです。

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