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永田萌(文・絵) ふわりとチャバー茶草場の四季ものがたりー
CHAMART
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ふわりとチャバ–茶草場の四季ものがたり–
永田萌(文・絵)
中日新聞社 2015年出版
静岡県掛川市東山は、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の実践地域です。
お茶の妖精「チャバ」と春の風の妖精「ふわり」が、東山の四季折々の豊かな自然の中を飛び回りながら、茶草場農法を紹介します。茶草場に咲く可憐な花々や生き物が、美しく描かれた絵本です。
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世界農業遺産「静岡の茶草場農法」
茶草場農法は、長年静岡県で特徴的に実施されている農法で、茶畑周辺に生えているススキやササなどを刈り乾燥させ細かく切断し、茶の木と茶の木の間のうね間に敷く伝統農法です。茶畑周辺のススキやササの刈り取り場を茶草場(半分自然草地)と呼び、うね間に敷く草を茶草と呼びます。
ススキやササなど背丈の高い草を刈ることで、小さな動植物は太陽の光を浴び生き続けることができ、茶畑周辺の豊かな自然が守られています。うね間に敷いた茶草は、土の流出を防ぎ雑草を生えにくくします。そして時間をかけて堆肥になります。
静岡県掛川市、島田市、川根本町、菊川市、牧之原市の「静岡の茶草場農法」は2013年に世界農業遺産に認定されました。茶草場農法は敷き草と呼ばれ、4市1町以外の静岡県や他県でも行われています。 急斜面でのススキやササの刈り取りなど茶草場農法の一連の作業は、生産者にとっては大変な作業です。
市場の茶葉の価格の変動、生産者の高齢化、後継者不足などにより、生産者が茶草場農法を継続するのは簡単なことではありません。消費者が茶草場農法のお茶を購入することで、生産者を支えそれが茶草場農法の継続、ひいては茶畑の周辺の豊かな自然を守ります。
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