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博物館 & 公園
セイロンティーミュージアム Ceylon Tea Museum(スリランカ キャンディ)
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名称:セイロンティーミュージアム Ceylon Tea Museum
所在地:スリランカキャンディ
開館時間:
火曜日から土曜日08.30am to 15.45pm、日曜日:08.30am to 15.00pm
休館日:月曜日とポヤフォーリングウィークデイ
入館料:800LKR
駐車場:あり
交通・アクセス:公共バス、タクシー
キャンディ市内中心部から、ミュージアム行きのバスが運行しています。
開館時間、料金、アクセス等その他詳しい情報は、セイロンティーミュージアムのサイトでご確認下さい。
セイロンティーミュージアムURL:
http://www.ceylonteamuseum.com
2019年12月訪問時情報
キャンディの小高い丘の上に、セイロンティーミュージアムがあります。
セイロンティーミュージアムは、イギリス植民時代に建設された5階建ての元紅茶工場です。高地にある紅茶工場は、平家ではなく5階建ての建物が多く、1階に設置したモーターの動力で、3階から5階に設置した巨大なファンを回して風を送り、工場内の温度調節をしていました。
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元紅茶工場のセイロンティーミュージアム(2019年12月)
サリーを着たミュージアムスタッフが、英語でミュージアムを案内してくれます。また、展示物には英語の説明書きがあります。このミュージアムの展示物はとても充実していて、見応えがあります。
1階は、紅茶の製造工程に関するパネルと紅茶の製茶機械が展示されています。
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茶葉の模様のサリーを着たガイドスタッフと1階に設置されたモーター(2019年12月)
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ミニチュアの紅茶製造工程の製茶機械(2019年12月)
ミュージアムの2階には、この紅茶工場にあった萎凋棚と萎凋のための巨大な3枚刃のファンが保存されています。1階のモーターの動力がこのファンを回し風を送り込み、工場の温度調節をしていました。ファンが大き過ぎて、全体を撮影することができませんでした。
萎凋(いちょう):紅茶や半発酵茶を作る時に、生葉を萎れさせる工程。萎凋をすることで、生葉の水分を減少させ、揉捻しやすくし、香りや味を形成する成分の化学変化を促進させます。
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2階の萎凋棚(2019年12月)
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萎凋のための巨大なファン(2019年12月)
3階と4階には、ティーテイスティングユニット、世界のお茶とスリランカのお茶の歴史、ティーボイラーなどが展示されています。
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写真左:紅茶ブランド「リプトン」の創設者トーマス・リプトン
写真右:セイロンティーの父「ジェームス・テイラー」(2019年12月)
最上階の5階には、お茶の効能などがパネルで紹介されています。ショップとティールームもあります。
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お茶の効能に関する展示物(2019年12月)
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ショップで販売されていたスリランカのフレーバーティー(2019年12月)
最上階5階の天井から吊るすように、キャットウォークと呼ばれる細い通路が設置されています。紅茶工場として使っていた時、マネージャーは定期的にキャットウォークを歩き工場全体を見渡していました。
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5階のティールーム(2019年12月)
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キャットウォーク(2019年12月)
サイト内関連記事「世界のお茶 スリランカ」「スリランカ 紅茶鉄道 」
参照:
日本茶業学会 茶の科学用語辞典(第3版)編集委員会 茶の科学用語辞典(第3版) 日本茶業学会
荒木安正、松田昌夫著(2002) 紅茶の事典 初版 柴田書店