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スリランカ紅茶鉄道 ヌワラエリアからキャンディへ

CHAMART

紅茶運搬のための鉄道
スリランカの茶産地キャンディとヌワラエリア(駅名はNuna Oya)の間には、総距離約98キロの鉄道が走っています。この鉄道は、イギリス植民寺時代に紅茶を運搬するために建設されました。
列車は高原地帯の茶畑を駆け抜けます。

Nanu Oya駅 (2019年12月)

筆者は、2019年12月3日にこの列車の二等車に乗りヌワラエリアからキャンディまで移動しました。

二等車 (2019年12月)

高原の茶畑を駆け抜ける
ヌワラエリアを出発してから約2時間、車窓から見える景色は圧巻です。列車は茶畑の丘を駆け上がり下り抜け、まるでジェットコースターのように、広大な茶畑の中を縦横無尽に走ります。
特に列車が丘の上を走るときは、まるで空中から茶畑を見下ろしているようでした。

眼下に広がる広大な茶畑 (2019年12月)

車両の連結部分は特等席
一等車の車両の出入り口のドアは閉まっていますが、それ以外の各車両のドアと連結部分のドアは常に開いています。鉄道乗務員や地元の乗客たちは、連結部分の手すりを持ち身を乗り出して、悠然と景色を眺めていました。また、連結部分の床に、二人で並び足を投げ出して座り、楽しそうにしおしゃべりをしている若者もいました。

景色を楽しむ乗客 (2019年12月)

景色を楽しめる連結部分は特等席のようです。
鉄道乗務員の男性が、筆者にこの特等席で景色を楽しむようにと、手すりの持ち方を教えてくれました。

手すりの持ち方を教えてくれた鉄道乗務員 (2019年12月)

早速試してみたところ、高地に線路があり高いところが苦手な筆者は、その高さと列車の速さに腰がひけ、数分もたたないうちにこの特等席から退散せざるを得ませんでした。しかし、窓から眺めるより何倍も景色の素晴らしさを味わうことができました。迫り来る茶畑に圧倒され、そして茶畑の丘を空中散歩しているような感覚でした。
ヌワラエリアを出発し約2時間は、車窓からの景色は茶畑だけです。緑色に輝く茶畑は美しく、時に茶畑の中に家や人、三輪自動車を見つけ、地元の人たちの生活を想像していると景色に飽きることはありません。
しかし、スリランカ滞在中に垣間見た茶園労働者の厳しい生活環境を思い出し、美しい茶畑を無邪気に喜ぶ心に一抹の罪悪感がよぎりました。

車内販売
男性が、果物、ビスケット、ジュースなどを入れたかごと保温機能のあるティーポットを持ち、車内販売をしていました。

車内販売でチャイとビスケットを購入 (2019年12月)

車内で出会った三姉妹
筆者の席の前には、三姉妹が座っていました。
「どこから来たの?」
三姉妹は人懐っこく英語で筆者に話しかけてきます。ノートを破って、折り鶴と蓮の花と風船を作って渡したところ、三姉妹は一枚の紙が立体へと変わる様に驚き、そしてとても喜んでくれました。

列車で出会った三姉妹 (2019年12月)

キャンディ駅
列車がキャンディに近づくにつれ、景色は高原の茶畑から村、そして町の風景へと変わります。

キャンディ駅では多くの乗客が下車し、そして新たな乗客が乗車します。

キャンディ駅 三等車両 (2019年12月)

列車の中で知り合った三姉妹は窓から、下車する筆者を見送ってくれました。

2019年12月 キャンディ駅

チケットの購入
この鉄道は、地元の人たちの交通手段であり、また観光客に人気があります。
列車は一〜三等車まであり、一等車と二等車は全席指定です。一等車と二等車の座席は早めに購入しないと売り切れてしまいます。三等車は自由席のため購入しやすいですが、常に混雑しています。
筆者は、乗車2日前に駅の切符売り場に行きましたが、一等車と二等車の座席は売り切れていました。キャンセルがあれば乗車当日にチケットを購入できる可能性があると教えてもらったので、当日の朝、窓口営業開始前からチケット売り場に並び、運よく二等車の座席を購入できました。
チケットはインターネットでも購入できます。
実際に確認はしていませんが、一等車はエアコンが効いているため窓が開かないそうです。そのため、景色を楽しみたいのであれば二等車がおすすめです。

Nuna Oya駅のチケット売り場 (2019年12月)

2019年12月3日の列車スケジュールと料金
Nuwara Eliya Nuna Oya駅9:35発–Kandy駅12:35着予定でしたが13:10に到着
一等車1,000スリランカルピー、二等車500スリランカルピー

筆者はスリランカ滞在中、ツーリストタクシーを使用しました。筆者はヌワラエリアから列車に乗りキャンディへ行き、ツーリストタクシーとはキャンディ駅で合流しました。列車には貴重品と最低限の荷物だけを持ち、大きな荷物はタクシーで運んでもらったので、荷物のことを気にせず列車の旅を楽しむことができました。

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