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お茶の歴史
中国のお茶の歴史1「神農伝説」
お茶の始まり「神農伝説」
中国には「紀元前2780年頃に、三皇五帝(さんこうごてい)の一人である炎帝神農(えんていしんのう Yandi Shennong) がお茶を発見した」という伝説があります。
伝説によると、医薬と農業の神である神農は、さまざまな植物を口にし、それぞれの薬効を確かめました。中には毒草もあり一日、72の毒にあたり、その都度お茶を飲んで毒を消したと言われています。
神農が著したと伝わる「神農食経」には「荼茗久しく服すれば、人をして力あらしめ志を悦ばしむ」と記載されていたそうです。現在「食経」は存在していません。
また、6世紀頃、中国伝統医学の基礎となる本草学の書「神農本草経」が編纂されました。
こうしたことから、神農は医薬の祖神や茶祖と呼ばれています。
大阪市の薬の問屋街道修町には、日本医薬の祖神・少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る神社があります。この神社では、中国医薬の祖神であり茶祖の神農も祀っています。
サイト内記事「日本のお茶 大阪府」
注:お茶は植物としては「チャの木」または「チャ」とカタカナで表記されます。「チャ」はツバキ科の常緑樹で学名はCamellia sinensis (L.) O.Kuntzeです。
本サイトではカタカナは使わず「お茶の木」「お茶」と表記しています。
*文中の中国の文献、人物の()内のカタカナとひらがなは日本語読みで、アルファベットは中国語の発音pinyin(ピンイン)です。
参考文献:
松崎芳郎著(1985) 年表 茶の世界史 (初版)八坂書房
工藤佳治主編者(2007) 中国茶事典(初版) 勉誠出版
日本中国茶普及協会(2015) よくわかる中国茶の本(第3版) 日本中国茶普及協会
大森正司、阿南豊正、伊勢村護、加藤みゆき、滝口明子、中村羊一郎編(2017) 茶の事典 (初版) 朝倉書店
社団法人農山漁村文化協会編集(2008) 茶大百科 I歴史・文化/品質・機能性/品種/製茶(第1刷) 社団法人農山漁村文化協会
布目潮渢、中村喬 著(昭和51) 中国の茶書(初版) 平凡社
「世界の歴史」編集委員会編(2009) もういちど読む山川世界史(第1版) 山川出版社
ヘレン・サベリ著 竹田円訳(2014) お茶の歴史(第1刷) 原書房
高野實、谷本陽蔵、富田勲、中川致之、岩浅潔、寺元益英、山田新市 執筆 (社)日本茶業中央会監修 (2005) 緑茶の事典 (改定3版) 柴田書店
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