博物館 & 公園
普洱茶馬古道旅游景区 (中国雲南省)
名称:普洱茶馬古道旅游景区
普洱茶马古道旅游景区
Pu’er Tea House Road Scenic spot
所在地:中国雲南省普洱市
普洱茶馬古道旅游景区(普洱茶马古道旅游景区) と茶馬古城商業街(茶马古城商业街)は隣接しています。茶馬古城商業街へは普洱市中心部からバスで行けます。
交通・アクセス:茶馬古城商業街(茶马古城商业街)へは、公共バス3路 路腊梅坡足で下車し徒歩2分。茶馬古道旅游茶区のチケット売り場へは、茶馬古城商業街を通り抜け徒歩5分。
入場料:入場することは無料ですが、2つあるロープーウェイの料金は80元。廟などの4つの廟の拝観料は各20元。遊覧船や遊具乗車料は有料。
2019年12月訪問時の情報です。最新情報は施設に直接ご確認下さい。
普洱市は、プーアル茶の産地です。普洱市の「プーアルの伝統的茶農業」は、世界農業遺産に認定されています。普洱茶馬古道景区はプーアル茶と茶馬古道のテーマパークです。
普洱市内から公共バス3路に乗り、腊梅坡脚で下車すると、茶馬古城商業街(茶马古城商业街)に行けます。茶馬古城商業街から普洱茶馬古道景区のチケット売り場までは、歩いて約20分です。
広大な敷地内には、茶畑、湖、茶馬古道の宿場町を再現した建物、お寺、お茶体験ができる施設、土産物屋などがあります。ゴンドラリフト、カート、徒歩で移動します。
ゴンドラリフトから眺める茶畑
4人乗りの小さなゴンドラリフトで、途中一度ゴンドラリフトを乗り換え、山の頂上へ向かいます。眼下には、茶畑の山や湖が広がり壮観な眺めです。高所恐怖症の人だと、怖く感じるかもしれません。
ゴンドラリフトの乗り換え地点には、湖がありボートで遊覧ができます(有料)。土産物屋やレストランのような施設もありました。プーアル茶の煮卵や少数民族の手工芸品などが販売されていました。
茶馬交易と茶馬古道
山の頂上には、石畳の茶馬古道があり、また宿場が再現されています。再現された茶馬交易の宿場には、馬具などが展示されており、当時の様子について思いを馳せることができます。
有料で、皇帝の衣装を着て馬に乗って写真を撮ることができます。この馬に関する説明文が、中国語、英語、日本語などで書かれていました。説明によると、2014年に両国の友好を記念し、トルクメニスタンから中国に贈られた、現存する最古の種「トルクメニスタン国宝の馬」だそうです。
土罐烤茶
5元で土罐烤茶を飲みました。土罐烤茶は、雲南省の少数民族、哈尼族、佤族、布朗族の喫茶の習慣です。土罐(素焼きのポット)に茶葉を入れポットを振りながら約1分間茶葉をあぶり、お湯を入れでお茶を淹れます。筆者(CHAMART)が雲南省普洱茶馬古道旅游景区で飲んだ烤茶は、紅茶のような香りといぶした香りがし、少し苦味があり、日本の番茶のような味がしました。
茶馬古道
山の頂上からは徒歩で降ります。途中に、茶馬古道の石段や4つ廟があり、廟の中に入るには事前にチケットを購入する必要があります。筆者(CHAMART)は、チケットを購入するのを忘れてしまい、廟内を見学することができませんでした。
廟以外にも、茶馬古道をテーマにした像やプーアル茶の製茶機械が展示されている建物、小さなジェットコースターなどがあります。
どこも見学をしなければ、約30分で下山しチケット売り場まで戻れます。一つずつしっかり見学すると、2時間以上かかります。
下山しチケット売り場まで戻り、そこから茶馬古城商業街(茶马古城商业街)までは、有料のカートで行くこともできます。歩くと20分ぐらいかかりますが、途中に大きな風車などがあり、風景を見ながら歩いて行くのもおすすめです。
茶馬古城商業街(茶马古城商业街)
茶馬古城商業街は、飲食店や土産物店があります。曜日によっては夜市が開かれます。
2019年12月訪問時の情報
サイト内関連記事「世界のお茶 中国のお茶」「世界農業遺産 プーアルの伝統的茶農業」「お茶の種類 雲南七子餅茶普洱(プーアル)熟茶・邦丙普洱(プーアル)生茶・小青柑普洱(プーアル)茶」「博物館 & 公園 普洱茶博物館 (普洱茶博物馆) 」
茶馬交易
唐代になると、中国西南地域のお茶と新疆ウィグル地域の馬との交易が始まりました。宋代になり、中国と周辺国との交易が盛んになり、お茶はチベット、モンゴル、中央アジアへと運ばれていきました。交易路は「茶馬古道」と呼ばれました。
交易路はいくつもありましたが、いずれも現在の雲南省普洱市(旧思芽市)、景洪や四川省雅安など茶産地が起点になっていました。北は北京、南はミャンマー、インド、ラオスヘと続くルートもありました。
険しい道のり、厳しい天候、盗賊の襲来など茶馬交易は危険が伴いました。茶馬交易では、キャラバンを組み、運びやすいように固めたお茶を人と馬が何日もかけて運びました。また、お茶に税が課せられるようになりました。茶馬交易は20世紀以降も続きました。