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農林水産業システムの名称:
プーアルの伝統的茶農業
Pu’er Traditional Tea Agrosystem
云南普洱古茶园与茶文化系统
地域:中国雲南省普洱(プーアル)市
認定日:2012年9月5日
世界の茶の起源
中国雲南省は茶の原産地と言われ、雲南省は世界各地に広めた茶馬古道の出発点でもあります。プーアルの伝統的な茶業は千年以上の歴史があり、生物の多様性に寄与するだけでなく人々の生計を支え、人々の生活にはお茶文化が深く根付いています。
森林を守る野生古茶樹群
雲南省の森林には、野生の古茶樹群が農薬や化学肥料に頼ることなく、自然の恵みで生育しています。人々は栽培茶園だけでなく野生の古茶樹からもお茶を作っています。野生の古茶樹群は森林の保全の役割を果たしています。
野生古茶樹の樹冠(じゅかん tree canopies:木の上部の葉が生茂るところ)は、大量の光を反射し吸収することで地表面の環境を効果的に調整し、この樹冠により大雨の際に雨水が1箇所に集中することを防ぎ洪水の発生を抑えています。
ハニ族、プーラン族など雲南省には数多くの少数民族が住んでいます。それぞれの少数民族には、お茶を中心とした作法、芸術、歌、料理、しきたりがあり、世代を通して受け継がれています。結婚式、葬儀、祝い事、宗教行事など、人々の生活にお茶は欠かせない存在になっています。
山地農業は人々の主な生計手段となっており、米、とうもろこし、冬小麦、豆、根野菜、油脂作物を生産しています。プーアル茶は世界中で販売されており、地域経済に貢献しています。
普洱市には、普洱茶博物館、中華普洱茶博覧苑、茶馬古道のテーマパーク茶馬古道旅行景勝区などお茶に関する施設がたくさんあります。
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お茶関連施設:中国普洱茶博覧苑 (中华普洱茶博覧苑)、普洱茶博物館(普洱茶博物馆)、茶馬古道旅行景勝区(茶马古城旅游景区)、那柯里茶馬古道(那柯里茶马古道)
参照:
The Food and Agriculture Organization (FAO), GIAHS Globally Important Agricultural Heritage System
http://www.fao.org/giahs/en/
FAO, GIAHS Globally Important Agricultural Heritage System, Pu’er Traditional Tea Agrosystem
https://www.fao.org/giahs/giahsaroundtheworld/designated-sites/asia-and-the-pacific/puer-traditional-tea-agrosystem/en/
FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan
http://www.fao.org/japan/en/
GIAHSとは?
http://www.fao.org/japan/portal-sites/giahs/en/
農林水産省HP、世界農業遺産Globally Important Agricultural Heritage Systems (GHIAS)
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_1.html
*本記事に関して間違った情報、新しい情報、追加すべき情報などお気付きの点がありましたら、CHAMARTまでご連絡いただけると幸いです。
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