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お茶の効用

茶の主要成分の機能性

茶の主要成分の機能性

本記事の執筆・資料提供:
静岡県立大学 食品栄養環境科学研究院 茶学総合研究センター センター長 特任教授
中村順行

チャにはカテキン類、テアニン、カフェイン、各種ビタミン類などが特異的に含まれ、それらの成分が様々な機能性を発揮します。
茶はカテキンを始め多くの特異的な成分を含有し、それぞれ機能性をもつため、その機能性を活かした商品も数多く開発されています。

機能性を主体とした茶(生葉)の成分とその特性
不溶性成分

食物繊維(20~30%):便秘予防、大腸がん予防、心疾患予防
たんぱく質(24%):栄養
βカロテン(20mg%):抗酸化、抗がん、抗糖尿、抗心疾患、免疫活性
ビタミンE(25~70mg%):抗酸化、抗がん、免疫活性
クロロフィル(0.80%):がん予防、抗突然変異、抗腫瘍、免疫活性

水溶性成分
カテキン類(10~18%):抗酸化、抗菌、抗がん、生活習慣病予防、消臭、抗アレルギーなど
カフェイン(3~4%):眠気防止、強心、二日酔い防止
フラボノール(0.6~0.7%):抗酸化、抗がん、免疫活性
ビタミンC(200mg%):抗酸化、免疫活性
ビタミンB(1.4mg%):抗酸化、口内炎予防
サポニン(0.1%):抗喘息、抗菌、血圧効果
テアニン(0.6~2%):リラックス、血圧効果など

これらの成分には、湯水に溶けだしやすいカフェイン、アミノ酸やカテキン類などと溶け出し難い食物繊維、ビタミンE、βカロテンなどがあります。水に溶けだしやすい成分は煎茶やティーバッグなどのように浸出して茶成分を取り込めます。一方、不溶性成分はお湯に溶けださないため、抹茶や粉末茶のように飲んだり、食べるお茶やお茶を使ったお菓子や食材などから摂取することもできます。

機能性を主体とした茶(生葉)成分とその特性
資料提供:中村順行

中村順行(なかむらよりゆき)
静岡県立大学 食品栄養環境科学研究院 茶学総合研究センターセンター長 特任教授
https://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/labs/tsc/index.html
受賞・表彰歴など
2016 日本茶業功績者表彰 茶の品種普及とポット育苗技術に対して
2015 O-CHA パイオニア賞 学術研究大賞 茶育種技術と品種開発について
2013 茶業技術功労賞  茶業技術の進展に対して
2013 杉山彦三郎技術賞  茶の品種育成に対して
2013 茶学術研究顕彰表彰  茶の品種改良とその増殖技術に対して
2006 博士号 学位取得  岐阜大学
チャの組織培養による大量増殖法とポット育苗技術に関する研究
2006 静岡県知事表彰  茶の新改植促進に貢献する育苗法の実用化
1991 茶業技術賞 第27号 日本茶業技術協会
チャの組織培養に関する研究について
1986 静岡県農林水産部長表彰
新品種おくひかりの育成について

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